CoinPostで今最も読まれています

英国が仮想通貨の新課税ガイダンス発表、ステーキングの取扱も掲載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の課税ガイダンスを更新

英国の歳入関税庁(HMRC)が、暗号資産(仮想通貨)の新たな課税ガイダンスを発表、初めてステーキングの取扱いについても掲載した。

ステーキングとは、仮想通貨保有者がPoS(プルーフオブステーク)ブロックチェーンの維持を助けることで報酬を獲得できるシステムだ。(詳しくは以下の記事に記載)

関連仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

今回更新されたガイダンスによるとステーキング活動は、その活動の程度や、関連組織、リスク、商業性などの様々な要因を検討した上で、課税対象となる可能性がある。

活動が取引ではないとみなされる場合、通常ステーキングによって取得した仮想通貨は、取得時の英ポンド相当額が雑収入として課税され得るという。また請求額からは費用を控除することが可能だ。

ステーキング活動が取引に相当する場合には、その利益は関連する税法に従って課税されることになる。

ステーキング報酬を仮想通貨のままで保持している場合は、後にそれを処分するときにキャピタルゲイン税(CGT)あるいは課税対象利益に対する法人税(CTCG)が発生する場合があるという。

歳入関税庁(HMRC)が仮想通貨課税のガイダンスを更新するのは2019年以来だ。今回の新ガイダンスは、将来さらにその内容を更新していく上での土台とされている。

「ガイダンスは法律そのものではない」

会計税務コンサルティング企業Blick RothenbergのCEO、Nimesh Shah氏によれば、新しいガイダンスは以前のものより広範囲で詳細である。

ただ、ガイダンスが法律そのものではないことには注意が必要だという。

ガイダンスは改善されているものの、HMRCの解釈であり法律ではないとして、Shah氏は次のように続けた。

政府がまだこの分野を法制化しておらず、取引がどのように扱われるべきかについて評価を行うことを歳入関税庁(HMRC)に任せていることは残念だ。正しいことではないと思う。

まずステーブルコイン規制に重点か

ロイターの報道によると、英国財務省のJohn Glen経済担当政務官は、仮想通貨規制についてまずステーブルコインに重点を置いていきたいと発言している。

Glen氏は「一部の企業はステーブルコインを既存のオンラインサービスを拡張して導入できるため、迅速に優位に立ち、他のプレーヤーを圧倒する可能性がある」と指摘し、競争上のリスクを監督する必要があると述べた。Facebook主導のディエム(旧称リブラ)を念頭に置いた発言だとみられる。

一方でGlen氏は「より広範な仮想通貨市場へ介入する必要性は差し迫っていないと考える」と意見した。

また分散型台帳技術のイノベーションについて「金融サービスの効率を大幅に向上させ、消費者と経済全体に利益をもたらす大きなチャンスがある」と評価している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア