Pancake Bunnyが資金調達
バイナンススマートチェーン(BSC)基盤の分散型金融(DeFi)アグリゲーター「Pancake Bunny」は13日、Binance Labsが主導した160万ドル(約1.7億円)の資金調達ラウンド完了を発表した。
スタートアップのイノベーションと、DeFi及びブロックチェーンの社会基盤を促進する継続的な取り組みのための資金調達ラウンドには、IDEO CoLab VenturesやSparkLabsなどのプロジェクト及び個人投資家が参加。PancakeBunnyプラットフォームの開発強化を打ち出している。
自動最適化による高利回り
Pancake Bunnyは、自動で最適化された複利提供サービスだ。20年12月にローンチされたばかりだが、ロックアップされた預入総額(TVL)は、すでに20億ドル(約2000億円)を超える。
Pancake Bunnyでは、新たに「Mound」というチームを発足したことが明かされた。
Moundの使命は「DeFiサービスを通じて、全ての人に複利による高利回りのリターンを届けること」。ゲーム、ソーシャルプラットフォーム、金融サービス、ブロックチェーンアプリケーション分野で実績のある、経験豊富な開発者と起業家で構成されているという。
今回の発表について、次のように展望を明かした。
この戦略的資金調達ラウンドの終了に伴い、MOUNDはBinanceと協力して、BSCの最高クラスのDeFiリターンをBSC外の市場に提供し、DeFi関連活動の全範囲にわたって革新を続ける。
現在、MoundはPancake Bunnyに「SmartVault」と「Cross Chain Collateralization」という機能を追加すべく取り組んでいる。
BSCエコシステムの拡大
バイナンスチェーンとのクロスチェーン互換性を持つバイナンススマートチェーン(BSC)は、スマートコントラクト機能とイーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性に特化した独自ブロックチェーン。
イーサリアム(ETH)及びETH基盤ERC-20トークンの仮想通貨ウォレット「MetaMask」では、ネットワーク設定を変更すればBSC基盤のトークンにも対応できる。
BSCの一日の取引額は20年1月から急増しており、4月には400万ドル(約4億円)を超えた。ガス代高騰やスケーラビリティ問題を抱えるイーサリアムブロックチェーンの受け皿として人気が高まっている。