- BinanceにXRP/USDTが追加
- 5月4日17時過ぎ、Binance公式より発表があり、同日よりXRP/USDTペアのトレードが開始されることがわかりました。今回、取引高1位の取引所がUSDT建をXRPの取引を追加したことで、よりXRPの真の価値に近く一歩になり、なぜ現在USDTペアが重要かを解説しました。
BinanceにXRP/USDTペアが追加
5月4日17時過ぎ、Binance公式より発表があり、同日よりXRP/USDTペアのトレードが開始されることがわかりました。
Binance公式ではXRP/USDTペアの取引規則について以下のような表が掲載されています。
Pair | Min Amount | Unit | Min Price | Unit | Min Order Value | Unit |
---|---|---|---|---|---|---|
XRP/USDT | 0.01 | XRP | 0.00001 | USDT | 10 | USDT |
発表後のXRP値動き
Binanceからの発表は17時15分頃でした。
XRP価格は94円台半ばから始まり、17時55分に高値の98.10円を記録し、短時間で約3.8%の上昇となりました。
USDT建取引の追加がなぜ重要か
Binanceに新たに上場したわけではなく、USDT建の取引ペアが追加されただけで、なぜXRPにとっての大ニュースとなるのか?と疑問に思う人も多いかもしれません。
重要な理由を3つピックアップして解説します。
Binanceの立ち位置
まず今回大きなニュースとして取り上げられた理由として挙げることができるのは、Binanceが現在仮想通貨市場でどのような立ち位置にいるかという点です。
現在Binanceは日によるものの、本日のように価格が高騰し、活発に取引が行われて取引量や取引高が高い水準を維持する状況の中で、取引高世界1位となっています。
CoinMarketCapのデータによると、執筆時時点(18時半)で本日1位がBinanceであり取引高は3564億円で、2位のOKexの2897億円と差をつけています。
それだけ資金が動く流動性が世界で一番大きい取引所という仮想通貨市場で重要な立ち位置を獲得しています。
USDT取引が大きなシェアを占める状況
現在仮想通貨市場の中でUSDT取引ペアの取引高が大きなシェアを占めている現状があります。
これが執筆時のビットコインとイーサリアムの取引高を取引所と取引ペアで記録したものになります。
ビットコインとイーサリアムは時価総額も1位と2位であり世界的に最も上場している取引所が多い通貨2種となるため、上位5通貨ペアをこのようにピックアップしても大きな偏りは見受けられません。
しかしビットコインの取引高ランキングでは2位、3位、4位にUSDTペアがランクイン。
イーサリアムでは3位、4位、5位にUSDT取引ペアが入り込んでいます。
ビットコインはBTC建がないのはもちろんですが、イーサリアムではBTC建と近い取引高が今回XRPの通貨ペア追加を発表したBinanceで行われています。
これら通貨の次に当たる時価総額3位に位置するXRPにとって、すでに流動性が高い中で、新たに大きな流動性を有する通貨ペアを獲得したことはとても重要になります。
BTC価格の影響
昨年まではBTCの取引ペアがかなり大きなシェアを占めていたことも一つの要因として影響し、BTCの価格変動に主要アルトも含め影響する状況が多々ありました。
最近ではビットコインのドミナンスも低下傾向にあり、アルトコインの台頭が著しく現れる状況になり、ビットコインとアルトコインの差が縮まりつつあります。
しかし依然としてビットコイン建の取引量は多くあり、USDT建や他の通貨の取引ペアがその通貨で大きなシェアを占める状況になるになるにつれて、BTCの価格変動がその通貨の価格変動へ大きく影響する状況から少しずつ変わる可能性があります。
今回取引高1位の取引所がUSDT建をXRPの取引を追加したことで、よりXRPの真の価値に近く一歩になることになるでしょう。