はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

正念場を迎えるビットコイン、金融市場の地合い悪化に警戒感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

週明け19日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は、前日比-1.75%の346万円(31,580ドル)と続落した。

現在のBTCは徐々に日足の高値を切り下げ、典型的なディセンディングトライアングル(下降三角形)を形成しており、引き続き厳しい情勢にある。18日には反発をトライしたが、32,500ドルで上値を叩かれ上抜けに失敗した。大衆心理が下目線に偏りつつある中、31,000ドル付近の節目では断続的なショートカバー(売りポジションの踏み上げ)も発生しており、一筋縄ではいかない相場が続く。

skewのデータによれば、ETH/BTC現物取引量は過去2ヶ月間で半減した。ETH/USDは再び1800ドル台まで下落しており、薄商いが顕著となる中で主要アルトの戻りは限定的だ。

Skew

週明けの株式市場では、変異ウイルス感染拡大などを嫌気して下落したNYダウ市場の影響が波及した。これを受け、東京株式市場(前場)では日経平均株価が前週末比418円安(-1.5%)となるなど、金融マーケット全体の地合いの悪さも仮想通貨市場に影を落としているようにも見受けられる。

先日発表された6月の米消費者物価指数(CPI)では、前年同月比5.4%となり、2008年のリーマン・ショック以来の水準を記録。過去13年間で最大となった。

現在流通する米ドルの内、約30%が2020年の大規模金融緩和で印刷されたと推定され、米国のインフレ率は3ヶ月連続で上昇していることから、長期的には、ビットコインの希少価値及び代替資産性が一層注目される可能性は考えられる。

その一方、金融当局による早期利上げ観測が再燃すれば、短期的にはビットコイン含むリスク資産全般が売られるリスクが強まることが懸念される。直近のインフレ指数は、原油価格など経済再開に伴う供給不足に起因するもので「一時要因」だと指摘する声も多く、FRBのパウエル議長らは慎重な見立てを示す。

総悲観状態が続く

分析企業Santimentのデータによれば、ビットコインに対するネガティブな感情は、直近2年間でピークに達しつつある。

Santiment

Alternative.meの提供する「Fear&GreedIndex(恐怖&貪欲指数)」でも、現在はExtreme Fear(極度の恐怖)を示す24となっており、5月下旬以降低調に推移している。

Fear&GreedIndexは、ボラティリティ、市場のモメンタム、SNSの感情分析、ドミナンス、Googleトレンドから算出する指標である。ビットコイン暴落(アルトバブル崩壊)前の5月12日時点には68を示していたが、その後大幅下落した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧