CoinPostで今最も読まれています

一部指定暴力団:匿名性通貨等の仮想通貨を利用し約300億円を資金洗浄か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

一部指定暴力団が仮想通貨を利用しマネロンか
本人確認をしない海外取引所、またMonero、Dash、Zcashといった匿名通貨を利用し、その額は、2016年から計約300億円にものぼる、と毎日新聞にて報じられています。
マネーロンダリングとは
マネーロンダリング(money laundering:通称マネロン)とは、資金洗浄を指す言葉。不正に得た現金の出所を隠蔽、流れを消すことで正当な方法で入手した現金に見せかける行為のこと。

一部の指定暴力団が仮想通貨でマネロンか

5/14、一部の指定暴力団が仮想通貨を利用してマネーロンダリングをしている疑惑がある、と毎日新聞により報じられました。

その額は、2016年から計約300億円にものぼる、とされています。

朝日新聞の報道では、関係者や内部文書、また仲介役の中国人男性からその事実が明らかになった模様です。

その男性は、まず違法の収益金についての処理を依頼され、国内取引所でその現金を仮想通貨へと変え、その後は本人確認書類なしで口座開設可能の海外取引所に分散して送金したとされています。

その後、海外取引所においてMonero、Dash、Zcashといった匿名通貨に交換し、複数取引所で移動を繰り返すことで追跡困難にしました。

最後に、協力者が現地通貨に現金化後、商取引で日本円に変換していたとのことです。

流れとしては以下のようになります。

マネーロンダリングの流れ

日本取引所で仮想通貨を購入

本人確認書類なしの複数の海外取引所へ送金

Monero、Dash、Zcashといった匿名性通貨に交換

複数取引所で移動を繰り返す

海外で現地通貨に現金化

商取引で日本円に変換

海外取引所に対する規制

金融庁は、世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceに対し警告し、CZ氏に対しても警告文を送付したことが明らかになっています。

「無登録業者にも関わらず日本投資家が口座開設し取引可能」、「口座開設時に本人確認をしていない」ことを問題視したものとみられています。

一方で、口座開設時に本人確認を行なっていない、さらに日本からでも口座開設出来る海外取引所は他にも存在しています。

今回の報道では、そういった取引所を多数口座開設し、匿名通貨を利用することでマネロンを行なった疑いがある、と指摘されています。

本人確認を行わない海外取引所を規制しなれければ、今後もマネロンに利用され続ける可能性があります。

しかし、海外取引所を利用しなければ取引できないアルトコインも多数存在しているのも事実です。

また、日本の取引所では板取引ではなく、運営元にスプレッド・手数料を大幅に取られる「販売所形式」が主流であるため、それを嫌う投資家もいます。

規制により業界の衰退に繋がってしまうことを避けつつ、健全化を進めていく、このバランスを取ることが重要になってくると思われます。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧