CoinPostで今最も読まれています

「Art Blocks」のNFT、6億円超の販売額を記録 渋谷でも展示

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1作品につき6億円超の販売額

「Ringers#879」というタイトルのNFT(非代替性トークン)作品は27日、6億円超で購入された。暗号資産(仮想通貨)メディアThe Blockによると、NFTプラットフォームArt Blocks上で作成された作品における、販売額の記録を更新した格好だ。

この作品はアーティストのDmitri Cherniak氏が制作し、7ヶ月前にArt Blocks上でトークン化したもの。NFTマーケットプレイスOpenSeaで、イーサリアム(ETH)により購入が行われ、価格は1,800ETH(時価約6.4億円)だった。

出典:OpenSea

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

シンガポールの投資企業が購入

買い手は、シンガポールを拠点とする大手仮想通貨投資会社Three Arrows Capital。この企業は、これまでにもTyler Hobbs氏の「Fidenza」コレクションを始めとして、Art Blocksで生成されたNFTを複数購入している。今回の購入は、同社がNFTに投じた金額の中で、最も高い金額となったという。

Three Arrows Capital Zhu Su CEOは、今回入手した作品をツイッターで紹介している。

また、これを作成したCherniak氏も作品が売れた直後に「今日はJpeg工場の良い日だ」とコメント。

さらに、6億円超の販売額は「現在生きているカナダ人アーティストの作品としては最高額を記録するもの」で、「歴代のカナダ人アーティストの中でも3位に入る」とも説明した。

今回の取引は、これまでArt Blocksを利用して作成された作品としては最大のものである。これまでの最高額は1,000ETH(約3.6億円)だった。また、「Ringers」シリーズの中では、これまでの最高売却価格500ETH(約1.8億円)の3倍以上にも到達した格好だ。

「Ringers」シリーズは今月、渋谷のスクリーン上でも展示されている。

NFT市場の活況再び

現在は、NFTの市場が再び盛り上がりをみせている。

デジタル収集品市場への関心は、2021年初頭の短期間のブームの後、しばらく一服していたが、取引量は7月頃から再び増加し、8月は過去最高レベルになっている。次の図は仮想通貨メディアThe Blockのデータである。

出典:The Block

「Art Blocks」もこの恩恵を受けており、OpenSeaのデータによると、過去7日間の取引量で「CryptoPunks」に次ぐ2位だ。

関連「CryptoPunks」95億円の出来高、Visaの購入発表で需要急増

「Art Blocks」のErick Calderon CEOは市場の過熱感について次のように話した。

今は、何かのNFTをリリースするたびに、すぐに売り切れてしまう。私達は、そうした状況を目指しているわけではなく、少しクレイジーな状況だといえる。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア