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英国規制当局、仮想通貨関連広告の取り締まりを強化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Crypto.comの広告を停止

英国のマーケティング規制当局は5日、暗号資産(仮想通貨)取引所や決済サービスなどを運営するCrypto.com(クリプトドットコム)の2つの広告に配信禁止措置を取ったと発表した。英国では仮想通貨関連の広告取り締まりが活発化している。

一つ目の広告は、2021年9月からニュースアプリなどに配信され、「Buy Bitcoin with credit card instantly(ビットコイン(BTC)をクレジットカードですぐに購入しよう)」というテキストが掲載されていた。

2つ目の広告は、2021年7月から配信され、「最大年利3.5%」と宣伝するもの。この数字は、その後「8.5%」に増加した。英国の広告標準局(ASA)はこれに対して、次のように述べている。

「最大3.5%を稼ぐ」という主張が「最大8.5%を稼ぐ」に変わったことで、消費者は、どんな預金にも示された最高額の利子が付く可能性があると解釈するだろう。この広告は、投資のリスクを説明しておらず、無責任で、消費者の経験の浅さや信じやすさにつけこんだものだ。

また、クレジットカードによる仮想通貨購入についても、借金をすることの危険性について警告せず、消費者に、信用で仮想通貨を購入することを提案していると批判した。

広告標準局は、今回の禁止措置で罰金は科さなかったが、今後の広告には仮想通貨へ投資した資産の価値が下がる可能性についても説明を加える必要があると警告した格好だ。

12月にも、7件の広告を停止

広告標準局は、仮想通貨の広告に対しての取り締まりを強化している。昨年12月には、7つの仮想通貨関連広告を禁止した。対象となったのは、資産取引プラットフォームeToroやCoinburp、仮想通貨取引所EXMO、Luno、クラーケン、コインベース、ピザチェーンPapa John’sのプロモーションである。

Papa John’sは、2010年にビットコイン初の商取引とされる、ビットコインによるピザ購入が行われたことで知られている。この日にちなんだ「ビットコイン・ピザ・デー」のプロモーションとして、Papa John’sは一定額以上購入すると、ビットコインが付与されるキャンペーンを行っていた。広告標準局は、「投資リスクを説明していない」として、この広告を停止している。

ビットコイン・ピザ・デーとは

ビットコイン初の商取引とされる1万BTCと2枚のピザとの交換が実現したのは2010年の5月22日。それ以後、5月22日を「ビットコイン・ピザ・デー」として、仮想通貨界隈で祝われるようになった。掲示板「ビットコインフォーラム」には、2010年5月22日にピザショップのパパ・ジョーンズからピザを購入したLaszlo Hanyecz氏の投稿が残されている。

▶️仮想通貨用語集

英国inewsの報道によると、広告標準局は間もなく、企業が規則を遵守しながら仮想通貨を販売する方法についてのガイダンスを発表する予定である。

仮想通貨に関する消費者保護の強化

inewsによると、広告標準局以外の政府機関や議員も、仮想通貨販売や広告の規制を推進しようとしているところだ。英国の国会議員らの一部は、政府が仮想通貨についての規制見直しを行うことを求めており、英国の金融行動監視機構(FCA)も、仮想通貨セクターを調査する追加権限を得ることに熱心だという。

保守党のリチャード・ホールデン議員は次のように語った。

(仮想通貨には)規制の存在しないグレーゾーンがある。一方ではレバレッジの効いた金融投資があり、他方ではギャンブルとも呼べるような商品があり、その間の区別がはっきりしていない。人々を守るためには、明確な区別が必要だ。

また、英国財務省の広報担当者も、次のようにコメントしている。

私達は、仮想通貨商品の拡大に対応して、消費者を保護するための行動をとっていく。これには、仮想通貨のプロモーションが公正・明確で、誤解を与えないようなものにするための提案や、仮想通貨に他の決済手段と同様の高い基準を当てはめるような提案が含まれる。

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