複数のDeFi関連銘柄を提供
中東大手銀Arab Bankのスイス支社「Arab Bank Switzerland」は6日に、仮想通貨DeFi(分散型金融)関連銘柄の取引・カストディを提供することを発表した。
同行は富裕層投資家に、ファントム(FTM)、アーべ(AAVE)、コンパウンド(COMP)、シンセティックス(SNX)、チェーンリンク(LINK)、ポリゴン(MATIC)、 ザ・グラフ(GRT)、カーブ(CRV)、ユニスワップ(UNI)、ヤーンファイナンス(YFI)の10の主要DeFi関連銘柄へのアクセスを提供。また、今後はDeFiのイールドプロトコルへのアクセスも提供する計画だ。
同行のデジタル資産ディレクターRomain Braud氏はメディアの取材で「将来、DeFiプロトコルが伝統金融機関に取って代わり得ると我々はそう考えている。それに備え、先にDeFi業界に参加することは重要だ」と語った。
スイスではSygnumやSEBA Bankといった新興クリプト銀行はすでにDeFiへのアクセスを提供しているが、伝統金融としてArab Bank Switzerlandの施策は先進的だ。
Arab Bankは中東ヨルダンを本拠地とする大手金融機関で、5大陸に600以上の支店を構えている。スイス支社のArab Bank Switzerlandは主にプライベートバンクのサービスを提供しており、運用資産総額は2020年12月31日の時点で5,600億円に相当。
Arab Bank Switzerlandは2019年から、富裕層および機関投資家のクライアントにビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)へのエクスポージャーを提供し始め、昨年の10月にはテゾス(XTZ)の取引、ステーキング、およびカストディに対応開始したといった経緯がある。
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