TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

新ステーブルコイン「USDF」、初の銀行間送金に成功

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

銀行発行のステーブルコイン

米銀行らが構成するステーブルコイン団体「USDFコンソーシアム」は19日、初の銀行間の送金に成功したことを報告した。

当初の予定通り、初めてUSDFを利用した銀行間送金を行なったのはNew York Community BankとNBH Bank。同ステーブルコインはパブリック・ブロックチェーンの一種である「Provenance Blockchain」を採用している。

USDFとは

米国の連邦預金保険公社(FDIC)によって保証されている銀行から構成されている業界団体が発行する初のステーブルコイン。米ドルと1:1の価値でペグされており、加盟銀行のみが発行できる。

▶️仮想通貨用語集

USDFコンソーシアムには上記の銀行の他、First Bank、Sterling National Bank、Synovus Bank、Figure Technologies, Inc.やJAM FINTOPなどが創設メンバーとして参画。規制に準拠したステーブルコインの発行とブロックチェーンを介した銀行間の送金を提供することを目指している。

今回の送金成功について、NBH BankのValerie Kramer CDO(最高デジタル責任者)は以下のようにコメントした。

今回の送金は、USDFが銀行間の相互運用性を提供できることを示すだけでなく、銀行が顧客に安全でリアルタイム決済が低コストで可能な、新たな送金手段を提供できることを実証するものだ。

USDFは、ブロックチェーン上でコンプライアンスを意識した米ドルの送金を促進し、銀行間の摩擦を取り除き、デジタルな金融機会へのアクセスを拡大する。

既存ステーブルコインとの違い

現在、暗号資産(仮想通貨)市場で最も主流なステーブルコインはテザー(USDT)とUSDコイン(USDC)などが挙げられる。ただ、いずれも発行元企業は銀行ではないため、銀行ネットワーク上の送金に比べ、規制面のコンプライアンスや投資家保護が欠如していたとUSDFコンソーシアムは指摘。

今月発表されたばかりのUSDFは銀行が発行する初のステーブルコイン。米国のFDIC(連邦預金保険公社)の保証を受けている銀行から構成されているため、仮に預金が失われた場合にもFDICが紛失額を補償できる点をメリットとして強調している。

USDFの主なユースケースには、P2P取引やB2Bの送金の他にも、キャピタルコール、インボイスファイナンス、サプライチェーン・ファイナンスなどを想定。また、加盟銀行では1:1の割合で米ドルへの換金も可能となる。

DeFi(分散型金融)の発展などに伴い、ステーブルコインの需要は近年急増しており、時価総額上位にはテザーやUSDコイン以外にもバイナンスUSD(BUSD)やテラUSD(UST)が頭角を表してきている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧