57億円インキュベーションプログラム
ブロックチェーンゲーム関連企業Animoca Brands傘下のNFTゲームプロジェクト「ザ・サンドボックス(SAND)」は27日、メタバース企業を支援する57億円インキュベーションプログラムを発表した。
BlockworksやCoinDeskが入手したプレスリリースによると、ザ・サンドボックスは「The Sandbox Metaverse Accelerator Program」というプログラムを通じて、今後3年間にわたって、1年間あたり30〜40のメタバーススタートアップに1企業あたり約2,800万円を出資。また、最もパフォーマンスの高い企業には、1,700万円に相当するSANDトークンとバーチャルランドも贈与する。
金銭的支援のほか、メンタリング、教育、開発サポートも提供。また、Animoca Brandsが持つビジネスやパートナーシップのネットワークへのアクセスも対象企業に提供するという。
ザ・サンドボックスのSebastien Borget共同創設者は今回のプレスリリースで「過小評価されているメタバーススタートアップとその創設者を我々は支援していきたい」と熱意を見せた。
Animoca Brandsは今年に入って、メタバース・NFT関連で複数の出資を実施してきた。また、18日には新たな資金調達ラウンドで410億円を調達し評価額が5,700億円に達したことも明らかになった。
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また、ザ・サンドボックスは昨年11月に、ソフトバンクグループのVision Fund 2が主導した調達ラウンドで100億円を調達した背景もあり、エコシステム拡大に充てる資金がより潤沢になっている。
「アルファシーズン2」
ザ・サンドボックスは1月5日に、「アルファシーズン2」というアルファ版の続編をローンチした。
最初のアルファ版は昨年11月にローンチされたもので、シーズン2では「Game Jam」というテーマとして、ユーザーがメタバースエクスペリエンスを自ら創造することになる。
また、クリエイトのコンテストも設けており、1,000SAND〜20,000SANDの賞金を用意している。