ロシアの採掘事業を撤退へ
米国の大手マイニング企業Compass Mining社は、シベリアで39億円(3,000万ドル)相当の採掘機器の売却を検討していることがわかった。米政府の経済制裁違反を避ける狙いがある。
同社のWhit Gibbs CEOは12MW(メガワット)相当のマイニング機器を売却する方針で固めているとコメント。売却後、収益は機器を所有する約2,000のクライアントに分配する方針だという。
Compass Miningは米国のマイニング企業。これまでには、原子力を活用したマイニング機器を開発するなど、仮想通貨マイニングの環境負荷を考慮した取り組みを行っている。
経済制裁と仮想通貨マイニング
米財務省は先週20日、ロシアの仮想通貨マイニング企業「Bitriver」を制裁対象リストに追加したばかり。採掘機器は海外から輸出される傾向があるため、ロシア政府の「自然資源のマネタイズ化に貢献した」マイニング企業を制裁対象にしていた。
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