ファンド伸び悩み
米大手金融機関フィデリティが運用する仮想通貨ビットコイン指数ファンド「Wise Origin Bitcoin Index Fund」は23日、運用資産規模が約160億円(1.25億ドル)になったことが明らかになった。
SECに提出された書類によると、同ファンドは2020年8月に公開されたもので、その9ヶ月後には約130億円を調達。しかし、2021年5月から現在の一年間では新規資金流入が約30億円にとどまり、ファンドの伸び悩みが続いているようだ。特に2021年の下半期から大口投資家が米FRBのテーパリングやインフレ悪化などのマクロ的要因を懸念していたことはファンドへの流入に影響を与えたと見られる。
フィディティは早くから仮想通貨関連事業に携わる有数の金融大手で、今年の2月に欧州でビットコインETPローンチ。また、最近では投資家が401(k)プラン(確定拠出型企業年金)を通じてビットコインに投資できるようにする計画を立てている。
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