投資家が救済せずか
財務再編などの可能性を探っている暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウスネットワーク)に関しては、投資企業が救済資金を提供する可能性が低いようだ。米WSJが16日に報じた。
カナダのペンションファンドCaisse de dépôt et placement du QuébecやエクイティファンドWestCapなど昨年秋にシリーズBで4億ドルの資金を投じたCelsiusの出資企業は今回の状況を受け、救済資金を出さない可能性が高いという。
Celsiusは13日、「極端な市場変動」を理由に顧客資産の引き出し、スワップ、口座間の送金の一時的停止を突如実施。同社は顧客の預金を運用し獲得した収益の一部を仮想通貨預金者に支払うことで、最大18.63%の年利を提供していたが、下落相場を受け財務的困難に陥っている。今も出金の停止状態が続いており、昨日同社はCelsiusの現状に関するFAQページを公開したが、出金目処が依然として立っていないため、多くのユーザーから苦情が上がっている。
.@CelsiusNetwork is working around the clock to respond to customers' questions. Please find our FAQ here. https://t.co/cHZ6QxdMI2
— Celsius (@CelsiusNetwork) June 16, 2022
また、可能な解決策を探るために大手金融シティグループからアドバイザーを雇用したことが報じられた。
なお、ロイターの17日の報道によると、現在テキサス、アラバマ、ケンタッキー、ニュージャージー、ワシントンの5州の証券当局はCelsiusによる顧客の出金停止について調査を行い始めたところだという。