解決策を協議へ
顧客の出金を未だ停止している暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウスネットワーク)は、可能な解決策を探るために大手金融シティグループからアドバイザーを雇用した。事情に詳しい人物がThe Blockに語った。
あくまでアドバイザーから財務再編などの解決策について助言を受けるための雇用であり、シティから資金を提供してもらうわけではない。また、財務再編については英仮想通貨レンディング企業Nexoに一部の資産を売却する案に関しても助言を受けているという。
Nexoは13日、Celsiusが保有する現金化が困難な債権トークンの仮想通貨担保によって保証されている未払い担保付貸付債権の一部か全部の購入を打診した。オファーは6月20日午前4時30分(UTC)まで有効だ。
Celsiusは13日、「極端な市場変動」を理由に顧客資産の引き出し、スワップ、口座間の送金の一時停止を実施。同社は顧客の預金を運用し獲得した収益の一部を仮想通貨預金者に支払うことで、最大18.63%の年利を提供していたが、下落相場を受け財務的困難に陥った。
現在も出金の停止は続いており、同社CEOは16日に、「我々チームはノンストップで働いている。皆さんの懸念に焦点を当て、多くの方からご意見をいただいたことに感謝している」と述べたが、出金目処は未だ立っていない。
@CelsiusNetwork team is working non-stop. We’re focused on your concerns and thankful to have heard from so many. To see you come together is a clear sign our community is the strongest in the world. This is a difficult moment; your patience and support mean the world to us.
— Alex Mashinsky (@Mashinsky) June 15, 2022
なお、同社は財務再編に向けて弁護士事務所と協議を始めた可能性があることも浮上した。