CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン月間最高値更新、韓国市場復活で関連アルトコインも際立つ急騰|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
BTC価格が月初来高値更新。韓国のBithumbなどで世界最大級の出来高を伴って仮想通貨の価格乖離が発生、韓国市場が世界のアルトコイン価格を牽引する場面も見られ、昨年末の市場規模急拡大を彷彿とさせている。

仮想通貨市場

17日のビットコインの価格は、76万円を突破。2日間で+10%弱、本日16時時点でも前日比+5.5%を維持するなど2日続伸。

76万円の値をつけたのは約1ヶ月ぶりとなり、7月の最高値更新となりました。

パラボリックでは、7月16日に大きな陽線が付いたことで再び買い転換となり、上昇トレンド入りとなった他、トレンドの流れはアルトコイン市場にも波及して全面高、時価総額50位以内の通貨でも5通貨が10%を超えるなど、地合いの良い相場となっています。

相場を後押しした理由として、ビットコイン価格高騰を促した2つの要因と仮想通貨市場のトレンド変化でも紹介したように、金曜から続く米国のプラスに働く動きが、続落傾向の状況を緩和。

さらに、米SECとFINRAがCoinbaseの三社への買収を認定、連邦で初の公認仮想通貨取引所と認定されたことで、有価証券の流動性の減少といった懸念材料に光が差し始めたことも、本日の上昇を後押ししました。

また、特に海外の価格分析記事を中心に、価格上昇要因として挙って大きく取り上げられていた材料は、世界最大の資産運用会社であるBlackRock (NYSE:BLK)の市場参入検討の報道です。

CEOであるLarry Fink氏は、顧客からの需要は大きくないと発言するなど、報道内容に疑問点が残るものの、調査チームを結成は認めており、巨大投資運用会社の動きは、未だ市場規模の拡大が前提とされる仮想通貨市場にとって特大ニュースとなりました。

韓国が世界のアルトコイン価格を牽引

また、仮想通貨の価格乖離が、韓国市場のBithumbと世界の仮想通貨市場とで起きており、韓国プレミアムの現状が顕著になり始めています。

2017年年末に向けて市場が急速に加速した、当時のアルトコイン価格を牽引していた理由の1つは韓国市場であり、ビットコインよりボラティリティの高いアルトコインの取引高が韓国内で急増、世界の価格より大幅に高い水準の価格を維持し、韓国プレミア価格を作り出しました。

2018年年初から続落する相場を受け、取引高の減少が顕著になり、プレミア価格も落ち着きを取り戻しましたが、取引所Bithumbでは、再度ビットコイン取引ペアの何倍もの取引量が、アルトコインペアの取引に集中、価格乖離している状況に戻りつつあります。

価格乖離に伴い、coinmarketcapのような時価総額サイトでは、一部韓国データが外されている現状であるため、韓国の取引高がどれほど上がっているかがわかりにくい状況にありますが、データこそランキングに反映されていないものの、coinmarketcapにて取引所の取引高ランキングで1位のBinanceを上回る取引高を記録、世界一位に返り咲いています。

出典:coinmarketcap

出典:coinmarketcap

このような状況の中、特に注目点は、価格乖離の状況と、同取引所での人気通貨です。

出典:coinmarketcap

ここ1週間で高騰相場が続いたTenXは、本日同取引所にて1位の取引高を記録、価格は通常の取引所が145.7円で取引されている中、約900円と6倍強の価格で取引されています。

また取引高2位のPower Ledger(POWR)は、通常21.04円に対し、261円で取引され、3位Gift(GTO)は、通常21円に対し、73円で取引されています。

このように韓国プレミアが顕著、かつ取引高が高い水準で維持されている通貨は、世界の取引価格にも影響しており、これら該当通貨は10%以上の前日比を記録しています。

韓国価格が世界の相場をけん引する様子は、2017年の冒頭相場を彷彿とさせるものがあり、このような観点からも、上昇トレンドへの移行が期待される状況となっているといえるでしょう。

なお、各通貨のプレミア比率が大きく異なる点、他国とのアービトラージで価格乖離が縮まらない点まど不明点も多く、CoinPost編集部でも状況の解明、世界の市場形成の裏側を探るための取材、調査を行なっています。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、決算でブロックチェーン事業への本格参入を発表した、日本最大級のキュレーションメディアで有名なグノシー(6047)が、172円(9.97%)高の1,898円と大幅続伸。2営業日で500円近くの上昇を見せており、今後の動きに注目です。

そのほか、世界最大手の資産運用会社である「ブラックロック」が仮想通貨市場への参入を検討しているとFinancial Newsが報じたことで、仮想通貨市場が全面高になるなど反騰。これを背景に、認可待ちのマネックスグループ(8698)が買われて2.87%高に。

さらに、SBIバーチャルカレンシーズが一般口座受付を開始した事で、まもなく本稼働との期待感からSBIホールディングス(8473)が3.09%高となりました。

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。
仮想通貨取引所『SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)』情報まとめ|大きく期待できる5つの理由
「SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)」仮想通貨交換サービス(VCTRADE)が8月から本稼働開始。テレビCMの実施予定、取引所モデルの板取引開始、イーサリアム(ETH)の取り扱い開始など、最新情報をまとめています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/03 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ソラナ・XRPの現物ETF申請やヴィタリックのイーサリアムコメントなど
仮想通貨の最新市場動向を解説。ビットコインが再び7万ドルを取り戻す中、イーサリアムの動向やソラナのETF申請、XRPの現物ETFの最新情報、アバランチ基盤ゲームへの出資など、時価総額上位銘柄に関する重要な材料をまとめた。
11:30
来週のビットコイン相場は米大統領選やFOMC控え、ボラタイルな1週間を想定|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、米大統領選や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えたビットコイン(BTC)相場を分析。ボラティリティ(価格変動性)が高まるリスクを指摘し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTC円建て最高値更新に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインの円建て最高値更新、1BTC=20万ドル到達と米ドルの関係、バイナンス前CEOのCZ氏のイベント登壇に関する記事が最も関心を集めた。
11/02 土曜日
18:00
Sui(スイ)、Web3をAIで変革 エコシステムの最新動向
暗号資産(仮想通貨)業界で注目を集めるSuiがAI監査ツール開発やGoogle Cloudとの提携を通じてAI統合を加速。AIを活用することで、Web2の使いやすさとWeb3の革新性を組み合わせ、利便性向上とブロックチェーン普及を目指す。
15:00
半導体大手エヌビディアがダウ平均の構成銘柄に、インテルと入れ替わる
米エヌビディアが半導体業界の巨人インテルに取って代わり、ダウ工業株30種平均に加わることが発表された。この変更は2024年11月8日から適用される。
12:30
ソラナのDeFi預け入れ総額8700億円到達 Messariの7~9月期レポート
Messariが7~9月期のソラナについてレポート。ソラナ上のDeFi TVLやステーブルコイン時価総額が前四半期比で増加している。
10:42
米政府、FTXサム前CEOからの20億円規模の政治献金返還めぐり交渉中
米国政府がFTXサム前CEOらの政治献金返還について複数のグループと交渉中。最大20億円の寄付金返還を協議している。
08:25
ゲンスラー氏のSECによる提訴、仮想通貨企業の負担は計656億円に
ゲンスラー委員長下の米SECの提訴による仮想通貨企業の負担は計656億円まで増えていることがBlockchain Associationのデータで示されている。SECの委員長を代えるべきだとの声も上がっている。
07:10
スイス大手銀UBS、イーサリアム上でトークン化ファンドを立ち上げ
スイス大手銀UBS傘下のUBSアセットマネジメントは1日、イーサリアムのブロックチェーン上に構築された初のトークン化投資ファンド「uMINT」を発表した。
06:25
XRP現物ETF、21Sharesが米国で申請 3社目に
欧州大手の仮想通貨投資企業21Sharesは1日、XRPの現物ETFの申請書(S-1)を米証券取引委員会に提出した。BitwiseとCanary Capitalの申請に続く3件目となる。
11/01 金曜日
14:00
VanEck、アバランチ基盤ゲーム「Off The Grid」を開発するGunzilla Gamesに投資
米大手資産管理会社VanEckは、Web3ゲーム「Off The Grid」を開発するスタートアップGunzilla Gamesへの投資を発表した。VanEckによるゲーム分野への投資は、今年3月のParallel Studiosへの投資に次ぐものだ。
12:50
米フロリダ州、仮想通貨関連商品に投資 1200億円規模か
フロリダ州の最高投資責任者は、同州が8億ドルの仮想通貨関連投資を行っていると述べた。一方でCBDCに対しては批判的な姿勢を示した。
11:53
米ナスダック指数大幅下落 ビットコイン7万ドル台を割り込む
米大統領選を控えるなか、暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが続落し7万ドル台を割り込んだ。決算シーズンで半導体銘柄が売られ、中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まりも投資家のリスク回避姿勢を強める。
10:45
米SEC、Web3ゲーム企業Immutableを提訴の可能性
米SECがWeb3ゲーム企業Immutableを提訴する可能性が浮上。同社がウェルズ通知を受領したことを公表し、仮想通貨IMXの証券性を否定してSECと争う姿勢を示している。
10:20
米コインベース、初の自社株買い戻しを承認も株価下落
米コインベースが初となる最大10億ドルの自社株買い戻しプログラムを承認した。7~9月期の総収益は前期比で減少している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧