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チェイナリシス、政府機関向けの仮想通貨ソリューション子会社を設立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「ガバメントソリューションズ」を立ち上げ

ブロックチェーン分析企業チェイナリシスは27日、暗号資産(仮想通貨)に関わる活動について政府機関を助ける専門部門を開設すると発表した。

チェイナリシス(Chainalysis)とは

米国を拠点とするブロックチェーン分析企業。仮想通貨に関連する犯罪・脅威分析に実績があり、世界60カ国以上で政府機関、取引所、金融機関、保険・サイバーセキュリティ企業にデータ、ソフトウェア、調査などを提供する。22年5月、86億ドルの企業評価額で1億7000万ドルを調達。

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この子会社Chainalysis Government Solutions(チェイナリシス・ガバメントソリューションズ)は主に、仮想通貨に関連する事件の調査、犯罪活動の抑止、被害者のための資産回収などの分野でチェイナリシスの専門知識を活かして政府機関を支援していくものだ。

立ち上げ時点では、仮想通貨の調査分析、サイバーセキュリティ、データエンジニアリングなどの専門家約90名が参加し、次の4つのチームが編成される予定だ。

  • インベスティゲーションズ
  • インテリジェンス
  • ミッション
  • データ&テクノロジー

「インベスティゲーションズ」チームは捜査部門。チェイナリシスのツールやデータを総合的に活用し、仮想通貨や金融犯罪など様々な事件捜査に協力する。

「インテリジェンス」チームは情報分析などに特化し、地政学的リスクやサイバーリスクなど様々な脅威と、仮想通貨がそうした関連で使われるケースにおいて、助言を行う。

「ミッション」チームは、仮想通貨や捜査などの専門知識を総合的に保有する人材を政府のチームに派遣する部門である。

「データ&テクノロジー」チームは、チェイナリシスのデータを他のデータと統合することで、各事例に様々な洞察を提供するカスタムメイドなツールを提供していく。

開設の意義

チェイナリシスは公式発表で、政府支援部門を開設する意義を次のように説明している。

法執行機関、情報機関、規制当局が仮想通貨についてより安心できるようになれば、仮想通貨取引所は成長し、金融機関も安全に、説明責任を持ってエコシステムに参入可能となる。

そして最終的には、人々がリスクを低減しながら、より大きな経済的自由を手にすることもできるだろう。

セキュリティが強化されれば、仮想通貨の普及も進むだろうと予測する形だ。また、今回の政府支援部門新設は、「米国や各国の政府との協力を強化する戦略の最初の段階」だとも述べた。今後もさらに政府関連事業を拡大していく姿勢を示唆している。

また、チェイナリシスの調査部門責任者Erin Plante氏は、「ガバメントソリューションズとチェイナリシス本部が分かれていることで、利益相反を防ぐこともできる」とコメントした。

すでに多様な政府機関と契約

チェイナリシスは、これまでもすでに米国政府の多くの機関と契約を結んできた。証券取引委員会(SEC)、商品先物取引委員会(CFTC)、金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)など金融関連機関から、FBI、シークレットサービス、空軍省その他まで幅広く顧客としてきた経緯がある。

機関へのサービスの他、経済制裁の対象となる仮想通貨ウォレットを特定するツールの無償提供も行っている。APIやオラクルを用いてDeFiにも導入できる仕組みだ。

チェイナリシスは、世界60カ国以上の機関にサービスを提供しており、2020年には日本でも法人登録。2月に、日本サイバー犯罪対策センターへ特定会員として入会した。

日本サイバー犯罪対策センターは、サイバー空間の脅威を特定・軽減・無効化することを目指し、産業界、学術機関、警察などが連携している非営利団体である。

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