CoinPostで今最も読まれています

CryptoPunks、NFT保有者に商権ライセンスを付与へ 初期のV1NFTは対象外

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CryptoPunks、IPライセンス規約を公開

人気NFT(非代替性トークン)コレクションCryptoPunksは16日、知的財産(IP)に関する新たなライセンス規約を発表した。

ライセンス規約では、CryptoPunks NFTの保有者に、商権ライセンスが付与される。NFTに基づくアートやグッズを作成し、あらゆるメディアで商業的・非商業的に利用することが認められる。

NFTを譲渡した場合は、その知的財産権(IP)自体は、次の所有者に移転する。一方で譲渡後も過去のNFT所有者は、すでに作成・公開したアートやグッズを継続して活用し、そこから利益を得ることが許可される。

なお、グッズ作成の上では、CryptoPunksの3次元モデルを作成し、新しい衣服を追加することはできるが、個々の特徴(髪型、アクセサリーなど)を抽出して別の作品に使用することはできない。

また、CryptoPunksを管理するYuga Labsが、CryptoPunksのキャラクターアートに関するすべての著作権、商標、その他のIPを含む権利を保有するが、ユーザーがNFTを保有している間は、その保有NFTに関するアート使用のライセンスを付与する形である。

CryptoPunksとは

NFTアートの一種で、宇宙人など様々な個性あるキャラクターの作品が人気を博している。収集可能なNFTプロジェクトの先駆けで、2017年に1万体のキャラクターNFTの無料配布が行われたことを始まりとする。イーサリアムブロックチェーン上で所有権の証明を行う。

▶️仮想通貨用語集

V1はライセンスの対象外

なお、初期のV1 CryptoPunksはライセンス付与の対象外となっている。

Yuga Labsは3月に、元々Crypto Punksを提供していたLarva LabsからCryptoPunksなどのIPを取得。V1は、2017年にLarva Labs創設者のMattとJohnがリリースした初期のCryptoPunksのことである。

オリジナルのV1スマートコントラクトでは、購入時に売り手ではなく買い手にイーサリアム(ETH)が配布されてしまうコードミスがあった。つまり、購入者が購入代金を即座に返金された格好だ。

このバグが発見されてすぐに、新しいバージョンのPunks(V2)がリリースされた。このV2が現在公式のCryptoPunksプロジェクトとみなされている。

また、V1についてはコミュニティメンバーが、バグを解消するために別のスマートコントラクトに預けてラップドバージョンであるCryptopunks v1 wrapperを作成。二次流通市場で取引されるようになっていた。

CryptoPunksのブランドリーダーであるNoah Davis氏は、V1に関して「個人的には、Matt氏とJohn氏のクリエイティブな過程が残した、非常にクールなものだと思う」とコメント。一方で、V1は「ミスプリントされたもの」であっても正統なコレクションとはみなされないとの見解を示している。

また、Larva Labsの行動により、V1の正統性をめぐる混乱も生じていた。CryptoPunksを以前管理していたLarva Labsが、V1は「公式のCryptoPunksではない」と述べる一方で、自分達のウォレットに保有していたV1 Punksの一部をラップドバージョンとして販売したためだ。

後日、Larva Labsは混乱を招いたことについて謝罪し、売上金を慈善団体に寄付している。

コミュニティメンバーの一部からは、V1 Punks と公式 (V2) CryptoPunksを統合するための独立した自律分散型組織(DAO)を作りたいとの声も上がっており、V1の取り扱いについてはしばらく議論が続きそうだ。

自律分散型組織(DAO)とは

自律的に機能する分散型組織を指す。「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

▶️仮想通貨用語集

コメントしてBTCを貰おう
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/25 土曜日
17:00
金融庁、NFTの暗号資産該当性など訊ねるパブリックコメントに回答
金融庁は、各種トークンの暗号資産該当性を巡る見解や、買収された暗号資産交換業者への監督対応等に関するパブリックコメントに対して、回答を公開した。NFTをはじめ、トークンが多様化する中で、資金決済法上の暗号資産の解釈の明確化に取り組んでいる。
13:00
仮想通貨ウォレットMetaMask、EIP-4361を実装
仮想通貨の自己管理型ウォレット「MetaMask」は、EIP-4361を実装したことを発表した。Gmailなどの中央集権的なIDに代わり、自己管理型のIDとしてウォレットアドレスを使用可能になった。
12:00
米ナスダック、仮想通貨カストディサービスを間もなく開始へ
米証券取引所大手ナスダックは、2023年の第2四半期(4~6月)に、機関投資家向け仮想通貨カストディサービスの開始を目指している。ビットコインとイーサリアムの保管から始める予定だ。
11:00
米OpenAI、ChatGPTプラグイン対応開始へ
米OpenAIは、AI言語モデル「ChatGPT」にプラグイン機能の実装に向けた試験プロセスを開始したことを発表した。プラグインを使用可能になることで、最新の情報を使用するためにインターネットにアクセスできるようになる。
10:10
エルサルバドル大統領、イノベーションに免税する法案提出へ
仮想通貨ビットコインの政策を進めるエルサルバドルのブケレ大統領は、「ソフトウェアとハードウェアの技術革新」に対する税金を免除する法案を提出予定だと述べた。
09:00
ドイツ銀行株急落 米国株式市場は上昇、バイナンスのシステム障害を受けビットコイン下落
本日のNYダウは小幅に続伸し+132ドルで取引を終えた。ドイツの金融最大手ドイツ銀行の株価は一時14%急落し、金融機関への信用不安を高めた。
07:30
zkSync、zkEVMのアルファ版を全ユーザーに提供開始
仮想通貨イーサリアムのL2「zkSync」は、zkSync Eraのアルファ版が全てのユーザーに公開されたことを発表。開発企業CEOが独自トークンについても言及している。
03/24 金曜日
16:29
SBI VCトレードがOasysと提携、国内普及に向けて支援
SBI VCトレードは、Oasysプロジェクトを主導するシンガポールの開発企業Oasys Pte. Ltdとの業務提携を発表した。Oasysが発行するトークン「オアシス(OAS)」や「Oasys ネットワーク」の日本国内の普及に向けて、取り組みを行っていく方針を示している。
16:27
米大統領経済諮問委員会の報告書、暗号資産に否定的な見方
米国の大統領経済諮問委員会が発行した『2023年版年次経済報告』で、仮想通貨やWeb3技術について否定的な見解が示された。一方、「米国は自国のデジタル金融インフラに注力すべき」と提言している。
14:00
米ブロック社、空売りレポートで株価急落 「杜撰な顧客確認が詐欺を助長」
米ニューヨークの投資会社Hindenburg Researchは2、ジャック・ドーシー氏率いる米ブロック社に関する報告書を発表。同社がユーザー数を水増しして投資家を欺き、不正アカウントや詐欺行為への対処を怠ったと主張した。
13:00
オントロジー、EVM対応のL2ソリューション発表
分散型アイデンティティ(DID)とデータソリューション開発を目指すオントロジーは、EVM互換のレイヤー2ソリューション「Goshen Network」を発表した。
12:07
ビットコイン買い意欲は旺盛か、L2最大勢力のアービトラム(ARB)エアドロップへ
暗号資産(仮想通貨)市場ではFOMCやイエレン発言、SECの規制動向を受け下落していたビットコインが28000ドル台まで反発。イーサリアムレイヤー2最大勢力のアービトラム(ARB)のエアドロップも盛況だった。
11:55
メイカーダオ、DAIの準備金としてUSDCを最優先か
DeFi大手Makerプロトコルを管理する「MakerDAO」は、ステーブルコインDAIの準備金として今後もUSDCを優先する方針を固めつつある。提案書は「USDCのリスクは大幅に低下しており、さらなる支払能力の懸念やディペグは予想されない」と主張している。
11:25
イーサリアムアプリ用の分散型RPCネットワーク「DRPC」がローンチ
仮想通貨イーサリアムのインフラ・プロバイダーDRPCは、イーサリアムベースのアプリケーションのための分散型RPCネットワークを立ち上げた。信頼性や費用対効果を高めるとしている。
10:30
BlockFi、マイニングマシン資産を6億円で売却へ
米破産裁判所は、BlockFiが保有するマイニングマシンなど物理的資産を約6.1億円で売却することを承認した。仮想通貨マイニング業界は現在ビットコイン価格上昇などの恩恵を受けているところだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/04/13 00:00 ~ 23:59
東京 神田明神ホール
重要指標
一覧
新着指標
一覧