- 最近の仮想通貨市場における韓国の影響力
- ここ1週間、韓国市場がいくつかの通貨(リップル、ビットコインキャッシュ、モネロ)の相場にインパクトを与え、価格を上昇させています。
概要
円をアメリカで使うためにはドルに変えて使用する必要がありますが、仮想通貨は各国の国境に関わらず存在しています。
日本、アメリカ、アルメニア、カメルーンなど、どこの国に住んでいてもトレードが可能となっています。
国を超えて買う、売る、などのトレードを行える仮想通貨のプロセスは国を超えて平等な取引と言えるのかもしれません。
しかし、殆どの投資家が使う取引所はその国の規定に乗っ取り営業をしています。そのため突然トレード量がその国で多かった場合、国の新規定や時事ニュースによって取引量が大幅に大きくなることも起こりうるのです。
その良い例が今回の韓国の仮想通貨へのインパクトです。
今回はここ1週間の世界仮想通貨市場へ与えた韓国の影響について分析していきます。
この1週間の韓国が与えたインパクト
ここ1週間で韓国市場が影響を及ぼした3つの通貨(リップル、ビットコインキャッシュ、モネロ)について述べていきます。
リップル(Ripple)
先週価格が高騰し一時先週比90%以上の価格が上昇したリップルでしたが、この日最も価格に影響を及ぼした原因が韓国市場からの取引でした。CoinMarketCapによると、この時の取引量の70%以上の取引が韓国から行われていたことが判明し、実際に世界でもっとも取引が行われた4つの取引所のうち3つが韓国の取引所でした。
ビットコインキャッシュ(BitCoin Cash)
8月18日にはビットコインキャッシュが高騰しました。CoinMarketCapによるとこの日も韓国からの取引量が世界での取引量を独占しました。時価総額2000億円の内、約1200億円、全体の56%の取引が3つの韓国の取引所により行われており、一時は1ビットコインキャッシュが10万円を超えた時もありました。
モネロ(Monero)
この2つの事例に原因がありそれが反映されている関係性は定かではありませんでしたが、週末26、27日にまたこれと同じ現象がMoneroで起こりました。
今回は、韓国取引所にMoneroが上場すると決定した夜、このリップルとビットコインキャッシュの韓国市場参入の事例を踏まえ、たくさんのトレーダーが上場後の価格上昇を予測し、Moneroを購入しました。
その結果、上場が決まった報告の夜には既に、Moneroの価格は2倍に高騰しました。そして、実際に韓国取引所に上場した週末、28日には先週比から3倍の値段約14000円を記録しました。ここからも伺える様に、仮想通貨の韓国市場への参入は世界に大きな影響を及ぼしています。
まとめ
これらの結果を踏まえると、今後の仮想通貨トレードにおいて韓国からのマーケットに注意してトレードする必要があるかもしれません。
恐らくこの様な傾向は今後他の国からも起こる可能性がありますので、各国の取引量のチェックも一つのトレードの目安として確認するのも良いかもしれません。
Annyeong Bitcoin: South Korea, Canada and a Changing Crypto Market
Aug 28, 2017 at 09:00 UTC by Ash Bennington
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