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米SEC、仮想通貨取引所の資産証明に対する監視を強化=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所の資産証明を監視

米証券取引委員会(SEC)は、暗号資産(仮想通貨)取引所の資産証明(PoR:Proof of Reserves)に対する監視を強化していることがわかった。SECの主任会計官代理ポール・マンター氏にインタビューした「The Wall Street Journal(WSJ)」が報じた。

SECは、資産証明のレポートが投資家に間違った安心感を与える可能性があることを懸念。投資家に対し、仮想通貨取引所のレポートを安易に信用しないよう注意を促しているという。

SECとは

「Securities and Exchange Commission」の略で、株や債券などの証券を監督する米政府機関のこと。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。

▶️仮想通貨用語集

関連:米SEC、FTXの取引所トークン「FTT」を有価証券と分類

具体的にSECは、監査企業が確認するレポートを、取引所がどのように作成しているのかを注視。海外にある仮想通貨取引所が多く、SECの権限が及ばない可能性があるため、監査企業にも注意を呼びかけているようだ。

PoRを作成する目的は、顧客資産に応じた十分な資産を取引所が保有していることを証明すること。しかし、マンター氏は、取引所が顧客資産に応じた資産を保有しているかどうかを投資家が判断するには、レポートの内容は不十分だと指摘した。

そして、市場で何が起きているかを調べ、問題があると判断する事例があれば、執行部門への委託を検討するべきだ述べている。

監査企業のサービス停止

PoRを行うこと自体は新しい取り組みではない。例えば仮想通貨取引所クラーケンは以前からPoRを行っており、ユーザーが内容を確認できるようになっている。

関連:暗号資産取引所クラーケンとは|世界最高峰のセキュリティで資産を守る

現在、PoRが関心を集めている理由はFTXの破綻。業界の大手にまで成長していたFTXの破綻で、中央集権型取引所への信頼が揺らいだためだ。

関連:仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

FTXの破綻を受け、いち早くPoRの必要性を訴えたのはバイナンス。まずはビットコイン(BTC)の証明から始め、今月には監査企業Mazarsが資産を確認したという結果を公開した。

しかし、その後Mazarsは、仮想通貨企業に監査業務を提供することを、一時的にすべて停止することが報じられた。他にも同様の考えである監査企業があることも伝えられている。

Mazarsは業務停止の理由を「資産証明を一般的に人々がどう理解するかについて懸念したため」と説明。資産証明の報告は、「合意に基づいた手続きによる報告基準に沿って行われる」ものであり、資産についての「保証や監査見解」ではないと述べた。

関連:会計事務所Mazars、仮想通貨企業への監査サービス提供停止

WSJは今回、規制機関の監視強化で、少なくとも1つの監査企業が仮想通貨企業を顧客から除外したと報じている。

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