先読みビットコイン情報|仮想通貨相場に大きな影響を与え得る「重要ファンダ」予定表

重要ファンダ予定表
「ビットコインETF」の審査期限、BTC先物SQなど、仮想通貨市場価格に影響を与える得るイベント情報をまとめている。あらかじめ材料をチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
ファンダメンタルズ分析とは
経済活動や業績を元に企業等の本質的な価値を分析する手法。仮想通貨の場合は、株式市場のような決算発表はないため、国際規制の動向、大手仮想通貨取引所へのハッキング、機関投資家の参入など重要ニュースが相場に影響を及ぼしやすい。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

注目イベント

イベント名 注目度 日程
英ブレグジット問題 離脱期限 ★★★★★ 3/30(土)
楽天の仮想通貨取引所 ★★★★☆ 2019年4月1日
VanEck版ビットコインETF判断期限 ★★★☆☆ 2019年4月6日
仮想通貨取引所ErisXのCFTCへのDCO申請認可見込み ★★★☆☆ 2019年第1四半期(1〜3月)
米ナスダック、来年上半期に「ビットコイン先物」提供 ★★★★★ 2019年前半
仮想通貨ライトコイン(LTC)マイニング報酬の半減期 ★★★★☆ 2019年8月前後

英EU離脱交渉

先日、イギリス下院がメイ首相の「EU離脱協定案」を大差で否決するなど、ヨーロッパの政情不安が混迷を深めていることで、「ハードブレグジット(合意なき離脱)」のリスクが取り沙汰されている。強硬された場合、EU間とのビジネスや、関税および通関で大混乱を招くのは明白で、何が起きてもおかしくない。

国際金融市場は”合意なき離脱”を織り込んでおらず、イングランド銀行総裁のマーク・カーニー氏は2018年11月、「最悪のシナリオの場合、英ポンド(GBP)が25%暴落することもあり得る」と述べ、英国の金融業界団体U.K. FinanceのStephen Jonesも、「EUからの合意なき離脱は、金融業界に壊滅的な結果を招くかもしれない」と警鐘を鳴らした。

そんな中、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは、欧州市場で仮想通貨の普及促進を行うための拠点となることを見込み、英王室属領のジャージー島に「Binance Jersey(バイナンスジャージー)」を設立。

ユーロや英ポンドとビットコインやイーサリアムを交換可能な仮想通貨取引サービスを公表したところ、新規の口座開設申し込みが殺到。CEOのCZ氏は、その数に対し「圧倒されている」と述べ、自国通貨(英ポンド)の不確実性が高まる中、新たな経済的機会として”潜在需要”の高さが浮き彫りになった。

ただし、ビットコイン自体の値動きは2018年以降右肩下がりで、急落を繰り返すなどして不確定要素が増しており、有事の際に仮想通貨市場への資金流入がどの程度あるかは定かではない。

次世代仮想通貨取引所 ErisXの動き

コインチェックの運営を行う「マネックスグループ」が出資を行い、Bakkt最大の競合と目される次世代仮想通貨取引所「ErisX」のデリバティブ清算機関(DCO)が、2019年の第1四半期(1月から3月)に認可予定だ。

ErisX社の経緯

  • 2010年に設立されたErisX社は、指定契約市場(Designed Contract Market)として機能
  • 2018年10月にアメリカ大手ブローカー企業TD AmeritradeやCBOEを始めとする複数企業からの投資を受けたことを発表。新興仮想通貨取引所として市場への参入が明らかに
  • 2018年12月始めにシリーズBの投資ラウンドを完了した事を発表、総額27.5億ドル(約31億円)相当の資金を大手企業21社から調達した。
  • 実際には同社広報担当Jessica Darmoni氏が2017年に既にアメリカ商品先物取引委員会(CFTC)に属するデリバティブ清算機関(DCO)に書類を提出済みであった。
  • 2019年の第1四半期(1月から3月)に早々の認可が見込まれている。

今回の認可が下りれば、ErisX社は米CFTCの規制に準拠した仮想通貨商品取引所として、安全で透明性のあるデジタル資産取引所と認知され、機関投資家の参入の可能性が高まる。

また、シリーズB投資ラウンドでErisXに投資している戦略的パートナー企業は、日本の大手金融企業であるマネックスグループも含む有名な大手企業が名を連ねている。

  • ビットメイン
  • フィデリティ
  • Cboe
  • CTC
  • Digital Currency Group
  • Nasdaq
  • Monex Group
  • Pantera Capital
  • TD Ameritrade

数々の有名・大手企業が来年発足予定の規制に準拠した仮想通貨商品を提供する取引所ErisXに出資している事は仮想通貨への関心度や興味の高さを示している。

メインストリームをターゲットにした仮想通貨サービスが普及し、特に現物受渡し先物の提供も開始されることは、仮想通貨における健全な市場にとって極めてポジティブな動きになると期待されている。

ErisX社に関する詳細はこちらから

次世代仮想通貨取引所「ErisX」にナスダックやフィデリティ等の巨大金融機関が出資|ビットコインなど3通貨の現物と先物を予定
新たな仮想通貨取引所ErisXがシリーズB投資ラウンドを完了し、総額31億円分の資金をナスダック、フィデリティ等の大手企業21社から調達した事を発表した。米CFTCの認可次第でビットコイン、イーサリアム、ライトコインの現物と先物取引を開始する予定。
1.2兆ドルを取り扱うTD Ameritradeが出資、仮想通貨の環境を変える取引所が誕生か|Cboeも支援
新興仮想通貨取引所ErisXが、アメリカで有名なTD AmeritradeやCBOEを始めとする複数企業からの投資を受けたことを明らかにした。ErisXは、2019年に仮想通貨現物取引や、現物受渡し仮想通貨先物取引の提供開始を予定している。

米ナスダック、来年上半期「ビットコイン先物」提供

世界No.2の出来高を記録する「証券取引所ナスダック」のコミュニケーション部門のバイスプレジデントを務めるJoseph Christinat氏は、「2019年の上半期で、ビットコイン先物取引を開始する」と発表した。

現在、多くのビットコインETFは米証券取引委員会(SEC)によって非承認とされているものの、ビットコイン先物取引においては、既に米国の規制下に置かれるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シカゴ・オプション取引所(CBOE)で取引されている先例から、ナスダック版先物も実現しやすいとされている。

同社のChristinat氏は、仮想通貨市場に多大な人気が生じる5年前より、多くの労力や資金を注ぎ込んできたことを明らかにし、ナスダックの本気度が伺える。

ナスダックのような世界最大の新興企業向け株式市場へのビットコイン先物上場は、活気に欠けている今のビットコイン相場にとってトレンド転換する好材料とされており、Bakktのビットコイン先物開始や、フィデリティの機関投資家向けの取引サービスに加え、より多くの機関投資家の参入に期待感が高まっている。

なお、ナスダックからの発表が行われる前に、11月27日に、ニューヨークで開催された仮想通貨業界の重要会議Consensus Investにて、最注目ビットコインETF申請企業であるVanEck社のデジタル・アセット戦略部のディレクターを務めるGabor Gurbacs氏は、ナスダックと提携を結んだと発表した。

VanEckのインデックスとナスダックがインデックス技術分野で提携し、仮想通貨市場に向けて、ビットコイン先物取引などのデジタル・アセット商品の取引を提供する予定となった。

ナスダック、仮想通貨業界参入の重要性

世界的な取引所であるナスダックが仮想通貨事業に参入する重要点は主に以下の3点にまとめられる。

  1. 仮想通貨業界イメージ向上への貢献
  2. 投資家と規制当局からの信頼獲得
  3. 仮想通貨派生商品における健全な競合

イメージ向上

韓国取引所のUpbitやBithumbなどで、取引量の水増し疑惑が問題視されている。

他にもハッキングや仮想通貨の流出・盗難が世界各国の仮想通貨取引所で相次ぐ中、伝統的な金融業界で定評のある「ナスダック」が仮想通貨市場に進出することは、仮想通貨業界のイメージ向上につながると期待されている。

信頼獲得の可能性

ナスダックの業界参入メリットとして挙げられているのが、機関投資家や規制当局からの「仮想通貨」に対する信頼獲得だ。

先月末にナスダックがVan Eck社と提携を発表する以前から、同取引所は世界でもトップ水準を誇る独自の市場監視技術、「SMART」をSBI、ジェミニなど複数の仮想通貨取引所に提供しており、相場操縦など、仮想通貨業界で頻繁に発覚する不正行為の抑止・探知することができる。

その為、業界のイメージ向上だけではなく、実際に仮想通貨取引所に対するスタンダードを底上げする可能性もある。

健全な競合

さらにナスダックが今後、ビットコイン先物取引などの仮想通貨商品を提供した場合、仮想通貨商品の取引する選択肢が現状より増えることが挙げられる。

現在、機関投資家がビットコイン先物をポートフォリオに組み込みたいと考えた場合、選択肢にあがるのはCboeとCMEだけだ。しかし、Bakktが1月に先物取引を開始し、ナスダックも来年同様な商品を提供した場合、仮想通貨商品における健全な競合が期待でき、業界自体の発展と向上につながるかもしれない。

最重要ビットコインETF申請企業責任者が「ナスダック提携に関する詳細」を明かす|仮想通貨市場の展望も
VanEck/MVIS社仮想通貨戦略部門Gabor Gurbacs氏が、正式に発表された仮想通貨先物商品を目的としたナスダックとの提携について語り、注目される詳細が明らかになった。仮想通貨商品市場が20年後には約1100兆円(1000億円ドル)規模になるとデジタル通貨の将来性を大きく見込んでいる。

楽天ウォレット、4月から仮想通貨取引所に本格参入

国内の大手IT企業である楽天は3月1日、以前買収していた「みんなのビットコイン」株式会社の正式名称を「楽天ウォレット」に名称変更を発表した

2019年4月から新サービスを開始する予定としており、新サービスの詳細も後日発表するとしている。

また仮想通貨の取引サービスは3月19日14時を持って完了しており、今後も以下のスケジュールでサービスを停止していく予定だ。

停止内容 日程
外貨残高および最低出庫数量未満の仮想通貨残高の円転処理 2019年3月20日(水)14時以降
日本円残高のご登録金融機関への送金 2019年3月26日(火)以降
出庫依頼の受付終了(弊社からの出庫確認メールへ返信を受付けたもの) 2019年3月29日(金)15時
取引画面へのログイン停止 2019年4月1日(月)9時以降

なお現状詳しい情報は公開されていないが、4月の新サービス(取引所)提供が近づくにつれ、最新情報が公開される可能性が高まるだろう。

国内のみならず、海外でも有名な大手企業である楽天がどのような形で仮想通貨取引所を展開していくか、注目が集まるところだ。

また楽天ウォレット(以前、みんなのビットコイン)はビットコイン、イーサリアムとビットコインキャッシュの3つの仮想通貨銘柄に17の取引ペアを提供していたが、今後さらに取り扱い銘柄が増えるのかも見所だと言える。

楽天の仮想通貨事業展開についての詳細はこちらから

【追記あり】日本の仮想通貨業界に「楽天ブランド」誕生|みんなのビットコインが商号を正式に変更
日本の仮想通貨業界に楽天ブランドが誕生した。先日、みんなのビットコイン株式会社の商号変更を発表していた件で、3月1日にHPのロゴや会社概要が変更されていることが確認された。

仮想通貨ライトコイン(LTC)の半減期

また今年の8月前後には時価総額上位通貨であるライトコイン(LTC)の半減期が予定されている。

ライトコインは以前にも2015年8月に半減期が起きており、当時はマイニング報酬が50LTCから25LTCに減少した。

今年の夏頃に想定されるLTCの半減期後、マイニング報酬は現在の25LTCからさらに12.5LTCとなる予定だ。(ライトコイン半減期のカウンドダウンサイトはこちら

カウンドダウンサイト上では3月20日現在、「8月7日」頃に半減期到達が見込まれている。

一般的にPoWのコンセンサスアルゴリズムを採用し、マイニングが必要となる仮想通貨において、増加する流通量と価格低下とインフレを抑えるために半減期というシステムは存在する。

供給の部分である発行量を制限することで、需要と供給の関係上価格が上がっていくこととされているが、ビットコインや多くの通貨では半減期の半年前から上昇が起きる傾向が見られる模様だ。

ビットコイン先物限月(SQ)について

ビットコイン市場では、2017年12月から米国のシカゴ・オプション取引所(Cboe)とシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で「先物取引」が提供されている。

先物を利用しない一般投資家にも無関係ではなく、限月(先物期限の満期日)が近付くにつれ、機関投資家などによる「ポジション解消の大量売買」が行われ、仮想通貨市場が動く可能性があるため、注意が必要だ。

先物取引とは、「特定商品を将来の指定日にいくらで売買するかを、予め約束する契約」のことで、デリバティブ(金融派生商品)の一種で、盗難やハッキング被害のリスクがないため、機関投資家にも重宝されてきた。

日本では、江戸時代に盛んだった米(農産物)の売買に関して、天候によって豊作・不作が変動しやすいことから、収穫前に行うリスクヘッジの一環として生まれたとされている。

CEM(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取り扱うビットコイン先物限月(SQ)については、公式サイト上で、

当該限月の最終金曜日に到来し、3月スタートの四半期サイクルから直近の2限月取引が、このサイクルに含まれない暦上の直近2限月取引が上場される。」

と解説している。

つまり、一定の期間が過ぎると、投機取引のほとんどが取引最終日までに反対売買(買建ての場合は売り、売建ての場合は買戻し)を行うことにより、先物契約を解消する必要がある。反対売買が行われない建玉に関しては、ビットコイン参照基準レート(BRR)に基づいて差金決済される。

期日前後の市場への影響

ビットコイン価格の影響について、米調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのアナリストでCEOのトム・リー氏は、ビットコイン価格下落の原因は6月中旬のCboe先物の期日にあると言及しており、「ビットコイン先物期日前の10日間で、BTC価格は平均18%減少、6日後には回復する傾向がある」と分析している。

実際、8月15日(日本時間16日 午前4時45分)に期日を迎えた、Cboeのビットコイン先物8月物決済日には、直接的な影響こそ軽微だったものの、ビットコインFXで仕掛け売りが入ったことでBTC価格が乱高下するなど、間接的な影響を与えることもあった。

Trading terminates at 4:00 p.m. London time on the last Friday of the contract month.

CMEグループ公式サイト

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