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EU銀行の自己資本比率規制見直し、仮想通貨には最も厳しいリスク設定 最大1250%のリスクウェイト案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産のリスクウェイト

銀行の自己資本比率規制を見直す「バーゼルⅢ最終化」規則案にて、EU(欧州連合)の銀行の暗号資産(仮想通貨)保有に対して、最大1,250%のリスクウェイトを適用する内容を含む法案が提出されている。欧州銀行の資本規制を国際基準に合わせることを目的としたもの。

欧州議会の経済金融委員会(ECON)は24日、この法案について投票を行う予定。可決されるとEUで2025年から適用を目指した交渉が進められる。まずは、欧州委員会が2023年6月までに法案を提出し、協議を進める計画だ。

24日にリーク情報に基づいて米CoinDeskが報じた内容によると、新たな法案は欧州の銀行に対して、仮想通貨のエクスポージャーに1,250%のリスクウェイトを適用する必要があると述べている。

この法案はバーゼルIIIの未確定要素について作成されたバンキングパッケージ2021の修正案として超党派議員により作成された。仮想通貨を最大のリスク資産とみなし1250%のリスクウェイトを適応させる旨は、22年12月にバーゼル銀行監督委員会(BCBS)が発行した勧告に基づいている。

バーゼルIIIとは

国際的に活動する銀行の自己資本比率や流動性比率等に関する国際統一基準をバーゼル合意と言い、バーゼルIIIは世界的な金融危機の再発を防ぐために2013年から段階的に実施されている。銀行が想定外の損失に直面した場合でも経営危機に陥ることのないよう、自己資本比率規制が厳格化された。

バーゼル銀行監督委員会(通称:バーゼル委員会)は2021年6月に銀行の仮想通貨保有について1次協議書を発行。ビットコインなどの仮想通貨と、ステーブルコイン・トークン化された従来型資産という2つに分類し、前者に1,250%のリスクウェイトを適用する内容とした。

例えば欧州の銀行が100ドル分のビットコインを保有する場合、8%の自己資本比率の最低水準をかけて、100ドルという最低必要資本を持つ必要があるとしている。

銀行のリスク管理

1,250%のリスクウェイトは、バーゼル委員会が規定するグローバルな銀行規則で規定された中で最も大きいものとなる。

24日にECONで投票される法案の補足説明は以下のように述べている。

「既存のプルーデンシャル(健全性)ルールは、暗号資産に固有のリスクを適切に捉えるように設計されていない。暗号資産市場における最近の不利な展開を踏まえると、これはさらに緊急だ。

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関連:バーゼル委員会、銀行の仮想通貨保有について協議進める

22年には、5月のテラ(LUNA)ショックや11月のFTXショックなどをきっかけに、仮想通貨市場で債務不履行が連鎖して、大手事業者の連鎖倒産(破産申請の適用申請)が相次いだ。

1月には、米国で仮想通貨事業向けに事業を展開する銀行2行が、顧客の資産引き出し増加に対応するため、米国連邦住宅貸付銀行(FHLB)から数十億ドルを借りていることが明らかになった。

関連:米仮想通貨銀行の巨額借り入れが判明 流動性対応で=報道

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