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エアドロップ予定のArbitrum独自トークン、約300万ARBに盗難リスクの可能性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨盗難の可能性を指摘

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2「Arbitrum(アービトラム)」が行うARBトークンのエアドロップ(ユーザーへの配布)について、約300万ARBが盗難リスクに晒されている可能性があることが指摘された。

仮想通貨の分析プラットフォームを提供するArkhamは20日、あるハッカーが12時間で約2,400のウォレットに資産を送金したことを報告。今回のエアドロ対象となるウォレットアドレス625,000のうちの一部とされる。

この時ハッカーは、それらのウォレットがエアドロップの受け取りを承認するようにしたという。それに加え、ハッカーは何かしらの方法で、各ウォレットのシードフレーズおよび秘密鍵にアクセスできるようにしたとArkhamは説明している。

Arbitrumとは

Optimistic Rollupという技術を活用したL2ソリューションを開発するプロジェクト。イーサリアムのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーンで処理することにより、ネットワークの混雑解消を図る。

▶️仮想通貨用語集

Arbitrumは16日、ARBの発行とDAO(自律分散型組織)による運営開始を発表。それに合わせ、明日23日からARBのエアドロップを行うと説明していた。

関連イーサリアムL2「Arbitrum」、独自トークン配布実施へ 運営を分散化

今回の問題は、開発者向けプラットフォーム「GitHub」でも報告された。GitHubで報告したユーザーは、何も対応しないと300万ARBが盗難されるおそれがあると指摘しており、これらのウォレットはすでにハッキングされており、「Sweeper Bot」が実装されている可能性があるとした。

Sweeper botのリスク

Sweeper botとは、ブロックチェーンアドレスに割り当てられるコードで、資産の自動送信などが可能。1つのアドレスから別のアドレスに自動で送金してくれる機能は便利だが、悪用されることがあるとメタマスクチームが今月に説明を行っていた。

対象の2,400のウォレットにはSweeper botが仕込まれているとみられ、今回の指摘は関心を集めている。現状盗難を防ぐための対応は、ハッカーが仕込んだコントラクトのリボーク(承認取り消し)しかないとみられる。

関連Web3ウォレットMetamask 利用上の注意点を解説

なお、本記事執筆時点で、Arbitrumチームから本件に関する発表は行われていない。

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