はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

CoinGateがライトニングネットワークを使ったビットコイン高速決済を4,000の事業者に拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coingateが4,000事業者でライトニング・ネットワーク決済を可能に
リトアニアの仮想通貨決済サービスのCoinGateが、CoinGateプラットフォームを利用する約4,000の事業者に対し、ライトニングネットワークを利用した決済の提供を開始。同社CEOは「まだ立ち上げ間もなく、先進的な利用者、あるいはコアなビットコイン愛好者に向けたもの」と控えめだが、試験段階から協力事業者の好意的なフィードバックが寄せられており、マイクロペイメントの普及に向けた大きな節目になりそうだ。
ライトニング・ネットワークとは
日常的な細々とした支払い/決済(マイクロペイメント)を、ビットコインを使ってより手軽に行えることを目的とした、ビットコインのセカンドレイヤーで機能するオープンソースプロトコル。2015年に研究者のタデウス・ドライジャ氏とジョセフ・プーン氏が発案し、ホワイトペーパーで公表した。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

リトアニアの仮想通貨決済サービスのCoinGateが、CoinGateプラットフォームを利用する約4,000の事業者に対し、ライトニングネットワークを利用した決済の提供を開始しました。

ライトニングネットワークとは

ライトニングネットワークはビットコインネットワークの第2層(セカンドレイヤー)を使った、高速決済を実現するプロトコルです。

平たくいえば中間認証/決済を簡略化します。

よく引き合いに出される「アリス-デービッドの取引」を例にすると、標準のビットコインネットワークはアリス→ボブ→キャロル→デービッドの1対1の順送り認証/決済を行います。

結果、ビットコインネットワークでは、コーヒーやキャンディ、チップと行った極めて少額の支払いであっても、平均1秒7件の処理量にとどまり、事業者側も1件当たり10円から20円の手数料を取らないと割に合わない状況でした。

ライトニングネットワークはこれを簡略化し、「アリス→デービッド」のより直接的な決済を実現します。

決済時間も取引手数料も大きく削減されることがメリットとなります。文字通り、「ライトニング(高速)な」決済をビットコインで実現しようとするものです。

今回実現するライトニング決済のポイント

本稿執筆時点で使用可能な通貨はユーロと米ドルです。

より具体的には、CoinGate加盟の事業者とオンライン店舗が「(従来同様の)ビットコイン決済」と「CoinGateのビットコイン→ユーロ/ドル両替サービスを利用した決済」のどちらかを選択できるようになります。

ユーロ/ドル決済のオプションは、ビットコインのボラティリティを避けたい利用者には朗報でしょう。

CoinGateの協同創設者でありCEOのDmitrijus Borisenka氏は、次のように述べています。

「ライトニングは、当社が思い描く、ビットコインの将来の姿を具体化したものです。とはいえ、ライトニングネットワークはまだ立ち上げ間もなく、先進的な利用者、あるいはコアなビットコイン愛好者の利用に適しています

CoinGateは今年2018年7月1日より、100の事業者で構成されたグループとライトニング研究所(Lightning Labs)の協業により、ライトニングネットワークの統合開発を行ってきました。

その結果、「かなり好意的なフィードバックが寄せられるものだった」と同社は述べています。

ライトニングネットワークが広く一般的に受け入れられるのは、まだ少し先のことになるでしょう。

しかし、CoinGateが今回特にマイクロペイメントの実現に向けた大きな一歩を踏み出したことは間違いありません。

ビットコインの支持者や愛用者にとって、大きな節目となるはずです。

CoinPostの関連記事

半年間で25倍の成長率に:ビットコインのライトニングネットワークが順調に拡大
ビットコインライトニングネットワークの専門検索、分析サイトである「1ML」にて、ネットワークキャパシティが100BTCを上回り、ノード数、チャネルともに前月比で大幅上昇。順調に拡大中であることが明らかになった。
ビットコインライトニングネットワークでAmazonギフトカード購入が可能に
ビットコイン(BTC)ライトニングネットワークで、アマゾン、ニューエッグ(Newegg)、ウォルマート(Walmart)などの小売大手のギフトカードなど幅広い商品を提供する、これらの業者からの購入が可能になりました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧