CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、カナダ市場から撤退 規制強化受け

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

規制環境変化でカナダから撤退

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは13日、カナダ市場から撤退すると発表した。背景としては、カナダにおける規制強化を挙げている。

バイナンスは、次のように説明した。

新たに仮想通貨取引所に課された、ステーブルコインや投資家の制限に関する規則によって、現時点ではカナダ市場では事業を続けられなくなった。

私たちは、この決断を延期しカナダのユーザーを保護するような、他の理にかなった方法を模索していたが、そのような方法はないことがわかった。

カナダのユーザーには、今後の影響について、電子メールを送信して包括的な情報を提供するとしている。また、当局の新たなガイダンスには賛成しないとしつつ、考え抜かれた包括的な規制枠組みを目指して、引き続きカナダの規制当局と議論していきたいと続けた。

バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)共同創設者・CEOは中国系カナダ人であることから、カナダ市場はバイナンスにとって「感情的な価値」があったとも述べている。

ステーブルコインやレバレッジの規制強化

規制環境の変化として、カナダ証券管理局(CSA)は2月、仮想通貨取引所における投資家保護の強化を発表した。

仮想通貨取引所は、CSAの事前の書面による同意なしに、そのユーザーにステーブルコインや独自トークンの購入・預金などのサービスを提供してはいけないとするものだ。

さらに、カナダのユーザーに対してマージン取引など、レバレッジ商品を提供することも禁止される。その他、ユーザーに代わって保有する仮想通貨の保管や分別管理に関する規制基準なども強化された。

CSAは取引所に対して、こうした規定を含む事業登録を行わない場合には、既存のカナダのユーザーへのサービスを停止する適切な措置を講じ、カナダのユーザーが自社の製品やサービスにアクセスできないように制限を課すよう通知していた。

規制強化の背景について、スタン・マジドソンCSA委員長は、次のようにコメントしている。

最近、仮想通貨取引プラットフォームが相次いで倒産したことは、仮想通貨取引に伴う多大なリスクを浮き彫りにしている。特にカナダ国外に拠点を置く未登録のプラットフォームで行われた場合、リスクは大きくなる。

カナダでは、2022年の旧テラエコシステム崩壊やFTX破綻などにより、年金基金の一部も損害を受けていた。

関連カナダ最大の年金基金、仮想通貨投資の検討を終了

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/01 金曜日
17:41
「暗号資産の投資状況と確定申告」に関する調査、年内取引で約7割が利益
Aerial Partnersが2023年の暗号資産取引調査結果を公開。ビットコインなどの現物取引だけでなく、PoS銘柄のステーキング利用度が高まりつつあり、利益を出している投資家増加に伴い「確定申告」の必要性も上がっている。
16:03
米投資会社タイガー・グローバル、BAYCやOpenSea投資の評価額を大幅下方修正
タイガー・グローバル・マネジメントが、有名なNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」(BAYC)と主要なNFTマーケットプレイスであるOpenSeaへの投資により、大幅な含み損を抱えていると報じられた。同社の直近の投資動向と報告内容についてまとめる。
16:00
「ビットコインがもたらす革命をSNSへ」Nostrasia特集を配信
第10回のGM Radio:Beyond The Priceは11月22日に公開。今回は11月に東京などで開催されたイベントNostrasiaを特集した。
14:00
「イルビウム」、eスポーツチームTeam Liquidと提携
Web3ゲームIlluviumは、世界最大級のeスポーツチーム「Team Liquid」と提携すると発表した。独自NFTのリリースやトーナメント開催を予定している。
13:21
4年越しの復帰、bitFlyerの加納CEOが“世界と戦う”ために求める人材は?
国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するbitFlyer HD加納裕三CEOに独占インタビュー。bitFlyerの強みや求める人材、ビットコインETFの影響について注目される暗号資産市場の展望について伺った。
12:52
BAYCバーチャルバンド「KINGSHIP」、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでデビュー
高級NFTコレクションBAYC(Bored Ape Yacht Club)キャラのバーチャルバンド「KINGSHIP」をフィーチャーした「KINGSHIP Islands」が、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでプレイ可能になった。
12:40
ビットコイン38000ドル台復帰で年初来高値更新うかがう、ビットコインETF巡る報道続く
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインETF承認期待やFOMCの金利据え置き予想を背景に、BTCが高値更新を目前にしている。日足でアセンディングトライアングルを形成しており、ブレイクすれば4万ドルの心理的節目が視野に入る。
11:26
ビットコイン先物ETF「BITO」、運用資産額が過去最高値更新
米国初のビットコイン先物ETF「BITO」が運用資産で歴史的高値を更新。今年のBITOへの純流入額は11月24日時点で4億3,800万ドルであり、特に11月10日までの2週間で2億2,400万ドルが流入した。現物ビットコインETF承認への期待が高まり、BTC市場への機関投資は9週連続で純流入を記録している。
10:45
ビットコイン取引手数料で4億円超の過払い アントプールが返却へ
アントプールは、あるユーザーが過大に支払った83ビットコインの手数料を返却すると発表した。
09:45
大和証券ら4社、イーサリアムでST発行へ
大和証券グループは、パブリックブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行するPOCを実施すると発表。基盤には仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを活用する。
08:30
NYダウ今年の高値更新 10月PCEがインフレ鈍化示唆
米株指数NYダウは本日+520ドル超と大幅続伸。11月には今年の高値を更新し2022年1月以来の高値をつけた。一方、仮想通貨ビットコインの11月の上昇率は8.8%だった。
07:30
バイナンス、新たな機関投資家向けソリューション提供へ
仮想通貨取引所バイナンスは、機関投資家向けの新たなソリューショーンを発表。開発の目的やプロジェクトの現状を説明している。
07:15
韓国Upbit、仮想通貨「SPACE ID」新規上場 一時30%高
韓国最大手仮想通貨取引所Upbitは30日、銘柄SPACE ID(ID)をBTC建て通貨ペアとして新規上場した。上場ニュースを受けてIDは一時30%急騰。
06:30
米SEC、フィデリティのイーサリアムETF上場申請で審査開始
米SECは新たに、フィデリティの仮想通貨現物イーサリアム(ETH)のETF上場申請について、パブリックコメントを募集し始めた。
05:30
約6億ドル分のビットコイン買い増し、マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは30日夜、再びビットコインを買い増ししたことを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア