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米CFTC委員長、仮想通貨含む新技術への規制見直しをアピール SEC委員長とは一線画す

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規制は新技術に対応を

CFTC(商品先物取引委員会)のロスティン・ベーナム委員長は2日、シカゴで開催中の先物業界イベント「Futures Industry Association Expo」での基調講演で、暗号資産(仮想通貨)規制に注目し、その方向性と未来についての洞察を提供した。

ベーナム委員長は、デジタル資産業界における明確で現実的な規制フレームワークを整備する重要性を訴えた。デジタル資産市場を適切に規制し、市場の安定性を保ち、大衆を詐欺から守ることを重視する考えを強調した。

私たちの業界が直面している挑戦は、DeFi(分散型金融)、AI(人工知能)、標準化されたWiFiなど、新しいテクノロジーがもたらすものだ。商品取引法(CEA)の古い規定が、新しい時代の課題に対する私たちのアプローチに障壁を作り出している。

この見解は、SEC(証券取引委員会)のゲイリー・ゲンスラー委員長とは一線を画している。ゲンスラーは、現在の証券法が業界の規制には十分であり、大幅な改正は不要だとの立場を維持している。

関連:SECゲンスラー委員長、米上院公聴会で仮想通貨市場に対する厳しい姿勢を維持

ベーナム委員長はまた、CFTCが今年度、60億ドル(9,000億円)以上の罰金と賠償金を命じたと明らかにし、特にデジタル資産分野で45件の訴訟を行い、2015年以降の総アクション(131件)のうち約34%を占めていることを強調した。

オフショア取引所、DeFi(分散型金融)プラットフォームに対しても、レバレッジ取引や証拠金付きリテール商品取引の不適切な提供に関わる複数の措置がとられた。

関連:米CFTC委員、3つのDeFiプロトコルへの執行措置に反対

DeFiに追加規制の必要性

ベーナム氏の発言は、デジタル資産、特にDeFiスペースへの追加規制の必要性を強く打ち出している。

市場は垂直統合への移行を見せており、電子化とDeFiが可能性を拓く中で、私たちの市場はもはや、取引所やフロアブローカー、清算会社、コロケーションサイトなどの識別可能な市場関係者によって地理的に分離されていない。

CFTCは操作的で詐欺的な取引に対してゼロ・トレランスのポリシーを採用しており、不正なデジタル通貨取引や詐欺に対しては厳しい措置をとり、これらの行為を断固として取り締まっている。

今年8月、ベーナム委員長は約70%の仮想通貨市場を商品と認識すべきだと主張。議会が法を制定し、商品トークンに関する明確なガイドラインを提供し、CFTCの権限を拡充することを強く求めていた。

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