米国で2件目の決済事業者免許取得
暗号資産(仮想通貨)と現金交換アプリのAlchemy Payは23日、米国アイオワ州でのマネーサービスライセンス取得を発表した。
この獲得は、アーカンソー州でのマネートランスミッターライセンス(MTL)取得に続く、同社にとって米国内での2つ目のライセンスとなる。これらのライセンスは、アイオワ州とアーカンソー州でデジタル資産の換金サービスを提供することを可能にする。
Alchemy Payは、これらの規制ライセンスを通じて米国および国際市場での地位を強化し、決済能力を向上させるための基盤を築いている。
また、同社は英国と香港でのライセンス申請も積極的に進めており、欧州およびアジア市場への進出も計画しています。これらの地域でのライセンス取得は、地元の法的要件に準拠し、地域の規制に適応する同社の意向を示している。
米国においてマネーサービスライセンスは、決済業務を行う企業にとって重要な資格。このライセンスは、競争力と信頼性を持つ企業のみが取得できるとされる。
Alchemy Payは、決済およびフィンテック業界での豊富な経験を持つ専門家チームによって運営されている。このチームは規制遵守を重視し、米国、リトアニア、インドネシア、カナダでライセンスを取得してきた。Alchemy Payのエコシステム・リーダー、ロバート・マクラッケン氏は次のように述べた。
米国での2つ目のマネーサービス・ライセンスの取得は、Alchemy Payのグローバルな決済能力とコンプライアンスへの献身を強調するものだ。私たちは世界中の国や地域でライセンスを取得し続け、ユーザー体験を向上させ、ネットワークカバレッジを強化している。
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Alchemy Payについて
Alchemy Payは、2017年にシンガポールで設立され、企業、開発者、エンドユーザー向けに暗号資産と従来の法定通貨をシームレスに接続する決済ゲートウェイだ。
現金で直接NFT(非代替性トークン)を購入することも可能。さらに企業やトークン発行者向けに、Visa/Mastercardとの提携による独自ブランドのバーチャルカードや物理カードを発行する取り組みもサポートしている。
Alchemy Payは、仮想通貨ACHを発行しており、イーサリアム・ブロックチェーン上で流通している。ACHトークンは「Alchemy Payネットワーク」上での取引手数料の支払いや、手数料の割引などのユーティリティが付されている。
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