CoinPostで今最も読まれています

アーサー・ヘイズ氏「ビットコインのサポートラインは3万ドルから3.5万ドル」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の相場分析

暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは24日、ビットコイン(BTC)のサポートライン(下値支持線)は3万ドル(約440万円)から3万5,000ドル(約516万円)であるとの見解を示した。

米国の現物ETF(上場投資信託)を追い風に上昇した4万8,000ドル(約700万円)から30%の調整があると予測。ヘイズ氏は自身で、3月29日に期限が満了となる3万5,000ドルのビットコインのプット・オプション(売る権利)を購入したと説明した。また、基本的なシナリオ通りにいかなければ3万5,000ドルよりも下がると予測しており、その場合は底値買いを始めると述べている。

オプション取引とは

仮想通貨以外の資産でも行われるデリバティブ取引の一種。将来のあらかじめ定められた期日に特定の資産を、現時点で取り決めた価格で売買する「権利」を取引する。先物取引が売買の契約であるのに対し、オプション取引は権利を取引するという違いがある。

▶️仮想通貨用語集

関連「現物ETFはビットコインネットワークを破壊させうる」アーサー・ヘイズ氏の考察

今後の仮想通貨相場について同氏は今回も、米国の金融政策の動きに着目。ビットコインやその他の仮想通貨の相場予測には、米ドルの流動性の変化に注目することが重要だとした。

まずは、米国債の四半期入札(QRA)や財務省一般口座(TGA)を巡る米財務省の動きによっては市場が予期していない米ドルの流動性がマーケットを支える可能性があるとヘイズ氏は指摘している。QRAについては今月31日に発表されると説明した。

その上で、重要なのは流動性の量であると同氏は指摘。米国の「銀行向けターム資金調達プログラム(BTFP:Bank Term Funding Program)」が3月に更新されなかった場合に備え、銀行の破綻を未然に防ぐことが可能な流動性があるかが重要になると述べている。

ヘイズ氏は以前からBTFPに着目。BTFPが更新されない場合、いくつかの銀行が破綻する可能性があると今月予測していた。

関連アーサー・ヘイズが3月のビットコイン急落を予想する理由 注目の3大イベントとは?

今回ヘイズ氏は、イエレン米財務長官や米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が更新に一度も言及していないことを理由に、BTFPは更新されないとの見方を示してる。もし更新されなければ、各銀行は合計でおよそ2,000億ドル(約30億ドル)を返済する必要があるとした。

そして、もし更新された場合はプット・オプションをクローズし、国債の売却と仮想通貨の購入を継続して、仮想通貨のリスクを最大限とると述べている。

なお、ヘイズ氏は今回の内容を公開したウェブページの冒頭で、これらの内容は個人的な見解であるとし、投資のアドバイスではないと前置きしている。

関連アーサー・ヘイズ氏、ビットコイン現物ETFの活用方法や相場の見通しを考察

アルトコインの投資

同氏は今回、ビットコインのプット・オプションを購入したことに加え、ソラナ(SOL)とソラナのミームコイン「Bonk」のポジションをクローズしたことも明かした。少し損失が発生したと説明している。

そして、ビットコインが3万5,000ドルよりも下がれば、ソラナとソラナのミームコイン「WIF」を購入するとも述べた。

関連国際版バイナンス、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物を上場

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/20 金曜日
07:15
キヨサキ氏「米利下げで金・銀・BTCの価格は上昇へ」
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、米FOMCの会合に合わせ、ゴールド、シルバー、仮想通貨ビットコインの価格が上昇しようとしているとXで予想。改めて購入を呼びかけている。
06:45
ドイツ政府、47の仮想通貨取引所を閉鎖 マネロン違反で
ドイツ警察当局は、マネーロンダリングを含む犯罪行為に関連しているとされる47もの仮想通貨取引所を閉鎖したことを19日に発表した。
06:15
ソラナの猫系ミームコイン「MEW」、韓国アップビットへ上場 価格高騰
韓国仮想通貨取引所大手アップビット(Upbit)は19日、仮想通貨ミームコイン「MEW」を新規上場した。
09/19 木曜日
17:48
「SECの仮想通貨規制は市場混乱を招く」米下院公聴会で厳しい批判
米国下院金融サービス委員会の公聴会で、証券取引委員会は「仮想通貨市場に更なる混乱と不確実性をもたらした」として、厳しく批判された。元SEC委員の証言では、議会主導の包括的な規制枠組みの必要性が強調された。
17:39
ゼロ知識証明の利点と課題:汎用性の高さと多彩なユースケース|WebX2024
WebX2024で業界トップの専門家が、ゼロ知識証明の可能性について語った。スケーラビリティ、プライバシー、セキュリティの向上から、AIや金融分野での革新的応用までの幅広いトピックで意見を交換した。
14:30
テザー社、これまでに不正ウォレット凍結で160億円を回収 市場シェアは75%に到達
テザー社が不正資金対策の成果を報告。世界180の当局と協力し、1,850以上のウォレットを凍結。USDTの市場シェアは75%に拡大。
14:08
FOMC後に上昇加速したビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI
米連邦公開市場委員会(FOMC)後に上昇した暗号資産(仮想通貨)相場の今後の展望は? ビットコイン相場とデリバティブの最新データについて、SBI VCトレードのアナリスト「仮想NISHI」が解説した。
13:20
ソラナスマホ「チャプター2」、「Solana Seeker」へと改名 Helium無料サービスなど搭載
ソラナラボ傘下のスマホ子会社「Solana Mobile」は19日、二代目のスマートフォン「チャプター2」を「Solana Seeker(ソラナシーカー)」へとリブランディングしたことを発表した。
12:55
Bitgetら2社、TONへの42億円の投資を発表
TONエコシステムの発展を支援することを目的に、BitgetとForesight Venturesが42億円の投資を発表。仮想通貨TONを大口保有者から入手することで投資を行うという。
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。
08:05
米国初、ルイジアナ州政府 ビットコインライトニングに対応 
ビットコインの支払いの仕組みについては、政府間取引のための仮想通貨変換サービス「Bead Pay」によって米ドルに変換される。政府としては、ビットコインを直接保有したりしない。
06:55
トランプ氏、ニューヨークのバーで初めてのビットコイン決済
米国のドナルド・トランプ前大統領は18日、大統領選に向けたキャンペーンで、ニューヨーク市のバー「PubKey Bar」を訪問し仮想通貨ビットコインを使ってチーズバーガーを購入した。
06:20
仮想通貨ALEOとZETA、コインベースへ新規上場 価格高騰
仮想通貨取引所大手のコインベースは19日、2銘柄の新規上場を発表した。ZETAは価格が高騰している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧