日本円建てATH
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は5日深夜続伸。1,000万円を突破し、円建て史上過去最高値をさらに更新した。
前回の円建て最高値は2021年10月で当時779万円を記録した。ドル建てではまだATHを更新していないが、ドル高円安などの影響で初めて1,000万円を超える形となった。
ドル建てでは現在67,454ドルで、前日比で+7.3%上昇。21年11月に記録した過去最高値の69,000ドルまで、あと2,000ドル足らずまで迫ってきた。
また、ビットコインの時価総額はドル建てで2021年のATH=1.27兆ドルを超えて1.33兆ドルまで高騰上昇した。
ビットコインETFへの純流入の持続的増加や、半減期に向けた機関投資家の高い需要、FRBの利下げへの期待などがBTCの相場を押し上げている。
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コインベース再び障害
ビットコイン続伸・アルトコイン反落の中、米仮想通貨取引所コインベースは再びサイトの障害に見舞われた。
多くのユーザーから口座残高の表示がゼロになっているとの報告があり表示問題について調査し、すでに復旧させたという。先週29日にも同じような事態が発生。実際ユーザーの残高がゼロになったわけではなく、アクセスの集中による一時的な問題と説明した。
ビットコインのドル建の過去最高値更新(ATH)も数百ドルに迫る中、アメリカ国内(米国時間での高騰)でも個人投資家の注目度が高まっているようだ。
We have issued a fix which remediated the display issue impacting customer account balances and latency across https://t.co/ohqDivlp6Y. We appreciate your patience. https://t.co/7gsVeIvYMl
— Coinbase Support (@CoinbaseSupport) March 4, 2024
ソラナ基盤分散型取引所CubeのBartosz Lipinski CEOはコインベースの多発する障害について「Coinbaseのサイトシャットダウンは、すでに不信感を抱いているメインストリームのオーディエンスとの信頼関係を構築する上で最悪だ」と指摘し、「Cubeでは、MPC Vaults(企業向けのマルチ署名ウォレット)を組み込み、ユーザーであるあなたが常に自分自身のトークンとキー(秘密鍵)を管理できるようにしている」と述べた。仮想通貨の世界には「鍵を持たぬ者は、コインを持たず」という格言がある。
一方、コインベースの株価はビットコインに連動し前日比で14.11%高となっている。
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