はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米司法省、仮想通貨取引所KuCoinを告訴 90億ドルの資金洗浄違反で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CFTCも民事訴訟起こす

米司法省(DOJ)は米時間火曜日、オフショア暗号取引所(仮想通貨)KuCoinとその創設者2名に対し、マネーロンダリング防止法に違反したとして告発した。ニュースを受け、KuCoinのプラットフォームトークンKCSは約15%安に。

KuCoinは多くの小規模銘柄や新規銘柄を積極的に取り扱うプラットフォームとしてトレーダーなどから人気を博してきた海外拠点の取引所だ。CoinGeckoの現物出来高ランキングで5位に位置する。

DOJの告発対象は、KuCoinとその創設者であるChun GanとKe Tangの2人。同省によると、同取引所は適切なマネーロンダリング防止プログラムを維持せず、顧客の身元を確認するための「適切な手続き」を怠り、疑わしい活動報告書の提出も怠ったという。

KuCoinは米国で登録していないのに「実際にはKuCoinにはかなりの米国顧客がいたにもかかわらず、米国顧客はいないと偽っていた」ことにより、米国のAMLおよびKYC規制を意図的に回避したと指摘KuCoinがそのプラットフォームを90億ドル以上の資金洗浄に利用させたと主張している。

なお、米司法省のほか、米CFTC(商品先物取引委員会)はKuCoinに対して並行して民事訴訟を起こした。

CFTCは訴状で、KuCoinの顧客の約20%から50%は米国に拠点を置いていたため、登録が必要であったが、それは行われなかったと述べている。

KuCoinのKYC導入については、少なくとも2023年7月までは、顧客に識別情報(基本KYC)の提供を求めていなかった。7月以降、KuCoinに「疑わしい活動」が通知されると、新規顧客を対象にKYCプログラムを採用したが、既存顧客には適用されなかったという。

今回は、KuCoinにとって2度目の法律違反となる。ニューヨーク州司法長官Letitia James氏は2023年3月、証券と商品の取引を管理する州法に違反したとして取引所を訴えた。

関連米NY当局、仮想通貨取引所KuCoinを提訴 イーサリアムは有価証券と主張

DOJの告発を受け、一部のユーザーはKuCoinから仮想通貨を出金しようとしたが、数時間経過しても手続きが完了しないとSNSで苦情を上げている。一方、KuCoinはSNSで「KuCoinは順調に運営されており、ユーザーの資産は絶対に安全です」、「弊社は関連報告を承知しており、現在弁護士を通じて詳細を調査中です。KuCoinは各国の法令を尊重し、コンプライアンス基準を厳守します」と伝えた。

関連:おすすめの仮想通貨取引所のメリットを比較 イラスト解説付き

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
05:45
ストラテジーがMSCI指数残留へ協議、ドル準備金確保は弱気相場への備え
ストラテジーのセイラー会長は指数プロバイダーMSCIとの協議を認めた。同社は14.4億ドルの米ドル準備金を確保しており、クリプトクアントはビットコインの長期的な下落に備えた戦術的転換と分析。
12/03 水曜日
17:03
XRP現物ETF、2週間弱で約1200億円規模に到達 仮想通貨史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧