はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

世界最大手資産運用企業BlackRock社CEO|ビットコインETFに関心示すも、政府の仮想通貨規制が条件

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BlackRock:仮想通貨が合法にならない限りビットコインETFに参入しない
世界最大手の資産運用会社BlackRockのCEOのLarry Fink氏は、仮想通貨業界がもう少し成熟しない限り、仮想通貨向け投資信託の立ち上げはないと語った。仮想通貨の法整備や規制面がまだ追いついていないことが課題だとしている。

まだビットコインETFに参入しない

世界最大手の資産運用会社BlackRockのCEOのLarry Fink氏は、仮想通貨業界がもう少し成熟しない限り、仮想通貨ETFの立ち上げはないと述べた。

絶対に(仮想通貨ETFを)立ち上げないわけではない。(ビットコインETFが)政府から保証されるようになれば立ち上げるつもりだ。

米証券取引委員会(SEC)はビットコインETFには複数の懸念点があるとし、未だ一つもETF承認には至っていない。

SECが1月に公表した文書には、投資家保護に関する問題点を指摘している。

またその他にも市場操縦のリスクや証券に該当するか否かで米国の証券取引委員会は判断を今だに明確化していない状態だ。

ビットコインは政府や既存の金融機関に頼らずに運用することを目的として設計された為、その独立性が正当性が認められる上で一番の妨げる要因となっていると指摘した。

その他の懸念点

Fink氏は他にもリスク要因として仮想通貨の匿名性犯罪目的での利用を挙げた。

仮想通貨は銃やドラッグなど違法な物品の取引など、犯罪集団が利用することが多く見受けられる為、Fink氏はこう言及した。

将来的には(仮想通貨を利用し)資産の保存として電子取引が行われる可能性はかなり高いと見ている。

ただ現時点で資産の保存として仮想通貨を必要とする場面は、違法行為をするときぐらいだ。

その上でFink氏は「政府からの支持を得るためには、脱税などの問題を解決する必要がある。」と加えた。

BlackRockの仮想通貨への関心

以前コインポストでも報道した通り、BlackRockは以前から仮想通貨市場に関心を示し、運用資産の約5.4兆ドル(約594兆円)の資金で、仮想通貨市場への参入を検討している報道が7月にはあった。

また世界最大と言われる資産運用会社のBlackRock社は仮想通貨や、その基盤となるブロックチェーンを調査する為、ビジネスの様々な分野からチームを編成し、BlackRock社がビットコイン先物に投資すべきかどうかを入念に調査しているそうだ。

またBlackRockの競合他社が仮想通貨を使って何をしているのか、そしてそれがビジネスにどのような影響を及ぼす可能性があるのか調査を行なっている。

今回Fink氏は「仮想通貨が合法にならない限りビットコインETFに参入しない。」と発言しているが、BlackRock社が仮想通貨やビットコインETFに関心を寄せていることは否定できないだろう。

ウォール街の仮想通貨への興味

Fink氏やJPモルガンのJamie Dimon氏などウォール街のCEOらは、仮想通貨には疑問を抱きつつも、その基盤となるブロックチェーン技術に関しては一定の評価をしている。

IBMやデロイトトーマツ、アマゾン、フェイスブックなどの企業はビジネス・ソリューションとしてプライベートチェーン開発に取り組んでいる。

こうした点からもFink氏は「ブロックチェーンにはかなりの期待を抱いている」と述べている。

同氏はブロックチェーンが活躍する分野としては住宅ローン、住宅ローン申請、住宅ローンの所有権など、煩わしい書類手続きなどを必要とする分野を挙げている。

上述したように、多くの企業や金融業界の人物が、仮想通貨やその基となるブロックチェーン技術に期待を寄せている。

ただ仮想通貨の法整備や規制面がまだ追いついていないのが現状だ。

CoinPostの関連記事

最有力ビットコインETFの申請企業、SECのコミッショナーに承認される根拠を明示|仮想通貨市場状況もプレゼン
ビットコインETFの提供を申請中のVanEck社は先日SECの一人コミッショナーと面会し、承認に当たる根拠やSECの二重規範について、プレゼンテーションを行った。
仮想通貨市場の起爆剤『ビットコインETF』はなぜ承認されないのか:今後の展望と最新状況
コインチェック事件以降、暴落と低迷を続けている今年の仮想通貨市場において、市場回復の最も大きな要因として期待視されるビットコインETF。未だ米SECが承認しない理由や今後の課題をまとめた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧