債権者への弁済進行中
経営破綻したマウントゴックス(Mt.Gox)による、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの清算が進行している。24日14時ごろには、32,371 BTC(約3300億円)を不明なアドレスに送金したことが確認された。
このような大規模な送金は、中央集権型の取引所での債権者への支払いの前兆となることが多い。
ブロックチェーンデータを提供するArkhamによると、23日に他の債権者への弁済のために、マウントゴックス管財人アドレスから、42,587 BTC(約4300億円)が新たなアドレスへ送金された。送付先には、海外の仮想通貨取引所ビットスタンプも含まれる。
さらに、24日午後3時には、マウントゴックスと推定されるアドレスから、2,237 BTC(約230億円)がビットスタンプに送付された。
🚨🚨 Mt. Gox just moved another 2,237 $BTC ($147M) to #Bitstamp 5 minutes ago.
— Spot On Chain (@spotonchain) July 24, 2024
To repay creditors, Mt. Gox has transferred out 54,662 $BTC ($3.44B), including:
➡️ Deposited 1,545 $BTC ($83.5M) to #Bitbank on Jul 5;
➡️ Moved 48,641 $BTC ($3.06B) to wallet “3JQie”, possibly a… https://t.co/jugEHC8oUE pic.twitter.com/CGtOXkhUSP
24日未明には、多くの債権者から、仮想通貨取引所クラーケンを通じてビットコインとビットコインキャッシュの弁済を受け始めたことがソーシャルメディア(Redditなど)で報告された。クラーケンは7月16日にマウントゴックスの再生管財人から48,641 BTC(約5,000億円)を受け取っていた。
多くのビットコインが売却される可能性が警戒され、ビットコインは23日深夜66,000ドル台を下回った。なお、24日現在のマウントゴックスの残高は90,344 BTC(約9300億円)となっている。
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