マイクロストラテジー初のレバレッジETF
米証券取引委員会(SEC)が、マイクロストラテジーの株式を対象とした初のレバレッジ型上場投資信託(ETF)の上場を承認した。
このETFを発行するのはDefiance ETFs(ディファイアンス)で、ティッカーシンボルMSTXとして15日にナスダックに上場した。
MSTXは、マイクロストラテジーの株式に対して175%(1.75倍)のロング・レバレッジのエクスポージャーを提供するETF。
レバレッジ型ETFは、元の投資対象(ここではマイクロストラテジーの株価)の日々の動きの1.75倍に基準価額が連動するように運用される。レバレッジ型ETFは、通常のETFに比べて高リスクの金融商品。
ディファイアンスは声明の中で、「MSTXを導入することで、ビットコインへのロングレバレッジエクスポージャーを求める投資家の可能性を拡大します。マイクロストラテジーの株価はビットコインと比較して本質的に”ベータ”が高いため、MSTXは投資家にETFのラップ内でビットコイン市場へのレバレッジエクスポージャーを最大化するユニークな機会を提供します」と述べている。(ベータとは、インデックス(指数)などとの連動性を示す数値のこと。例えば、ある資産のベータが「1.5」の時、インデックスが10%上昇すると、その資産は15%程度上昇することを示す。)
年初来37.54%上昇したビットコインの値動きに対し、ビットコインを大量に保有するマイクロストラテジーの株価は92.49%の上昇率を記録。仮想通貨取引所の口座を持たず、証券口座のみを持つ伝統的な投資家からの需要が高まっている。
マイクロストラテジーは2020年からビットコインを購入し、83億ドルの総コストで226,500 BTC(130億円)を取得し保有している。
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