はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ユーザーファースト重視とコンプラ体制強化」バイナンスのテンCEOが過去一年の取り組みを語る WebX2024

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスの取り組み

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのリチャード・テンCEOとバイナンスジャパンの千野剛司代表取締役(ゼネラルマネージャー)は29日、大型Web3カンファレンス「WebX」で対談を行った。

Web3カンファレンス「WebX」は、国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPostが企画・運営し、一般社団法人WebX実行委員会が主催するもので、今年は8月28・29日に「ザ・プリンスパークタワー東京」で行われている。

千野氏はモデレーターとして、テンCEOにグローバル・バイナンスの近況について質問した。

テン氏(リモート参加)は、昨年11月に前CEOのCZ氏の後任として新CEOに就任したことを振り返り、バイナンスのユーザーファーストの姿勢を維持しつつ、規制遵守の強化を進めてきたと強調した。

バイナンスは過去一年間でコンプライアンスチームへの投資を大幅に増やし、ユーザー資産の保護を最優先事項としていると述べた。24億ドル(約3,500億円)相当の資産流出を事前に防止した事例もあるという。

さらに、テン氏は、2024年末までに従業員を大幅に増員する計画の一環として、コンプライアンスチームを現在の500人から700人に拡大し、各地域での規制対応を強化していくと述べた。

関連バイナンス、コンプライアンス強化のため雇用を大幅に拡大する計画

また、ユーザー基盤の変化についても触れ、仮想通貨市場は個人投資家から広がってきたが、今年はビットコインETFの誕生を受けて、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなどの機関投資家の参加が拡大した。バイナンスにおける機関ユーザー数の過去一年の増加率は60%に達したという。

さらに、テン氏は仮想通貨サービスや技術の採用が以前よりも早いスピードで進んでいるとし、バイナンスはそれを推進するための分散型金融インフラを提供するトッププレイヤーとしての地位を維持していくと述べた。

一方、千野氏はバイナンスジャパンが1年目のマイルストーンを迎えたことを報告し、日本の伝統金融市場参加者を仮想通貨市場へオンボード(参入を促進)する取り組みを加速させてきたと話した。

バイナンスは、350超の銘柄を取り扱う大手グローバル取引所。仮想通貨取引サービス以外にも、ステーキングや決済、NFT、学習コンテンツなどに関するサービスを提供し、幅広く事業を展開している。テン氏は、チャンポン・ジャオ(CZ)氏の後任として2023年11月にCEOに就任した。

また、バイナンスジャパンは、グローバル版バイナンスの日本部門。2023年にサクラエクスチェンジを買収することで、バイナンスは日本に再進出している。千野氏は、バイナンスジャパンに早期に100銘柄を上場することを目指している。

関連バイナンスジャパン、ソラナ・XRPなどで日本円取引拡充

▼登壇者概要

リチャード・テン氏(バイナンスCEO)

バイナンスに入社する前に、アブダビ・グローバル・マーケットの金融サービス規制機関のCEOや、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)のコーポレート・ファイナンス部門のディレクターなどを務めた経験を持つ。

金融サービスと規制に関する30年超の勤務経験があり、現職に就く前はバイナンスで地域市場部門のグローバルリーダーを務めていた。バイナンスに入社したのは2021年8月。

千野剛司氏(バイナンスジャパン代表取締役)

慶應義塾大学卒業後、2006年東京証券取引所に入社。2008年の金融危機以降、債務不履行管理プロセスの改良プロジェクトに参画し、日本証券クリアリング機構にてOTCデリバティブの清算プロジェクトを主導するとともに、日本取引所グループの清算決済分野の経営企画を担当した。

その後、2018年7月に仮想通貨取引所クラーケンを運営するPayward, Inc.(米国)に入社し、金融庁登録に貢献。2020年3月より同社の日本代表に就任した。そして、2022年7月にバイナンスの日本代表に就いている。

▼WebXとは

WebXは、世界各国からWeb3を中心に最先端技術の有望プロジェクトや企業、起業家、投資家、開発者が集うアジア最大級、日本最大のWeb3カンファレンスです。

昨年7月25日〜26日にかけて東京国際フォーラムで開催した「WebX 2023」では、多数の出展者と来場者にご参加いただき、来場者数16,500人、スピーカー数290人、協賛・協力企業372社(団体含む)と、想定を大きく上回る反響を集めました。2024年は、8月28日(水)と29日(木)の2日間、ザ・プリンスパークタワー東京に場所を移し、昨年のWebXを大幅に超える企画やテーマで2年目のWebXを開催します。

カンファレンスに参加することで、Web3分野における世界中のトッププロジェクトや創業者らを招いた講演(日本語同時通訳対応)、ネットワーキング機会、主要ブロックチェーン開発チームによるワークショップやサイドイベント、様々な企業やプロジェクトの展示会に参加できます。

▼WebX開催背景

日本市場は、政府によるWeb3政策の後押しを受け、世界各国から大きな注目を集めています。新たなイノベーションとビジネスの創出に本腰を入れ始めた日本ですが、ユースケースの創出やグローバル化など、さらなる取り組みの加速が求められています。

また、日本の多くの事業者からは、Web3事業を進めるための知識やビジネスアイディアの構築、企業ネットワーク、事業人材など、様々な面で課題が浮き彫りになっています。

このような背景から、CoinPostはWeb3分野で国際間交流と情報・人材の流通網を確立できる国際カンファレンスの実現が、アジア市場における日本のブロックチェーン産業全体の成長に必要不可欠であると考えています。本カンファレンスを、政府のWeb3改革を後押しし、Web3を通じてグローバルと既存産業の架け橋となる場にしたいと考えています。

▼カンファレンス概要

開催日 2024年8月28日(水)・29日(木)
開催場所 ザ・プリンスパークタワー東京
主催 一般社団法人WebX実行委員会
企画/運営 株式会社CoinPost/一般社団法人WebX実行委員会
公式サイト https://webx-asia.com/ja/
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/10 水曜日
18:00
JPYC株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
JPYC株式会社が、2026年2月27日に東京都内で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など「通貨の進化と社会実装」をテーマに、産官学のリーダーが議論を行う。
17:48
仮想通貨のインサイダー規制導入、市場成熟へ IEO投資上限も提案|金融審議会
2025年12月10日公表の最新の金融審議会報告書で暗号資産(仮想通貨)が金商法の規制対象になることが明記された。IEO投資上限のほか、コード監査義務化、インサイダー取引規制など投資家保護を抜本強化する。交換業者への影響と今後の展望を詳解
17:11
シルクロード関連ウォレット、10年ぶりに突如活動 4.7億円相当ビットコインを送金
10年以上休眠していたシルクロード関連の仮想通貨ウォレット約312個が突如活動を再開し、約4.7億円相当のビットコインを送金。今年は5月にも大規模な移動が確認されている。米政府は押収資産を戦略準備金として保有する方針を示すも、売却疑惑も浮上。
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧