CoinPostで今最も読まれています

フレンドテック、実質閉鎖か ユーザー離れと収益低下で存続危機 チームがETHを大量売却、「ラグプル」の疑いも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

事実上閉鎖か FRIENDトークン下落

ソーシャルファイ(Socialfi)分野の分散型アプリ「friend.tech(フレンドテック)」は10日、閉鎖する予定はないと報告した。しかし、このプロジェクトをめぐって暗号資産(仮想通貨)コミュニティからは懸念の声も上がっている。

フレンドテックは8日に、プラットフォームのスマートコントラクトを呼び出し、その権限を誰もアクセスできない、イーサリアムの「nullアドレス」に移したと発表していた。これは、現在のシステムを事実上ロックして、それ以上の変更をできなくする措置でもある。

このため、フレンドテックは「事実上閉鎖した」と伝えられていたところだ。発表から24時間で、独自トークン「FRIEND」は26%下落した。

フレンドテックのチームは10日、nullアドレスへの権限移行は、今後、プラットフォームの料金が引き上げられたりすることがないように行ったものであり、アプリの機能にはまったく影響しないと説明している。

一方で、手数料収益が低下しており、プロトコルを維持することが難しいのではないかとの意見も聞かれる。

また、チームの動きには一部からラグプル(出口詐欺)を疑う声も上がっている。ブロックチェーン分析プラットフォームLoookonchainによると、フレンドテックのチームは2023年12月2日から2024年6月11日までの間に、手数料徴収で得ていた19,477 イーサリアムETH(時価66億円相当)を売却していた。

一方、FRIENDトークンの価格は、リリース以来95%下落している。

関連フレンドテック(Friend.Tech)が低調、SocialFi競合利用者へのペナルティも問題に

一時的に話題を席捲もユーザー離れ

フレンドテックはユーザーが、自分のX(旧称ツイッター)上の影響力を「Keys」として表現し、それを売買することができるアプリだ。他者や自分の「Keys」を取引することも可能である。

2023年8月に立ち上げられ、一時的に大成功を収めた。著名人の参加もあり、2023年9月15日までに、プロトコルの1日あたりの手数料収益はイーサリアムのそれをも上回った形だ。

また、当初は詐欺プロジェクトの可能性も懸念されていたが、大手ベンチャーキャピタル「パラダイム」がシードラウンドの投資を行ったことでも信頼性が高まったとされていた。

しかし、最初の盛り上がりが収まった後の2023年10月以降、フレンドテック上の取引活動は急速に低下。2024年5月には、バージョン2のリリースや、トークンのエアドロップによって、ユーザーが一定程度プラットフォームに戻ってきたが、関心は長く続かなかった。

エアドロップ目当てで参加し、トークンを受け取った後にすぐ売却したユーザーも多くいたと指摘される。

The Blockによると、フレンドテックは今年6月以降、プロトコル手数料を約6万ドル(860万円)しか稼いでいない。

関連エアドロップでもらった暗号資産(仮想通貨)やNFTに税金はかかる?|Aerial Partners寄稿

エアドロップとは

仮想通貨(トークン)を無料配布すること。仮想通貨の認知度向上など、マーケティングを目的としているケースが多い。ブロックチェーンがハードフォークして、新しい仮想通貨が生まれた場合にもエアドロップを行う場合がある。

▶️仮想通貨用語集

関連Phantomウォレット使い方、ソラナのステーキングやエアドロップ戦略

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/04 金曜日
17:30
Bunzz Audit、AI搭載監査でWeb3事業のセキュリティを強化【独自取材】
Web3時代のセキュリティ課題に挑むAI駆動スマートコントラクト監査サービス「Bunzz Audit」を解説。従来の監査の問題点と革新的解決策を探る。DeFi、NFT事業者必見。
16:38
バイナンス、4種類の仮想通貨取引ペアを取扱い中止
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは4種類の現物通貨ペアの取扱いを中止した。流動性向上を目的とした戦略の一環で、他の通貨ペアは引き続き利用可能。
15:00
ソラナの猫系ミームコイン「MEW」、米クラーケンに新規上場
米大手仮想通貨取引所クラーケンは8日にソラナ(SOL)基盤の猫をモチーフにしたミームコイン「MEW」を新規上場する予定だ。
14:30
リップル社、ラテンアメリカ大手仮想通貨取引所と協業
仮想通貨を活用した国際送金を変革するため、リップル社がラテンアメリカ大手取引所Mercado Bitcoinと協業。今後のユースケースなどを発表した。
13:00
ビットコイン発明者「サトシ・ナカモト」の正体に迫るHBOドキュメンタリー公開へ
ビットコイン考案者サトシ・ナカモトの正体を追うドキュメンタリーが近日公開。関係者へのインタビューなどで開発状況に迫る。
12:29
ビットコイン6万ドルの節目で下げ渋る、SEC控訴でXRPは急落
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが6万ドルの節目で下げ渋り反発した。SECのリップル控訴を受け、XRPは急落している。
12:00
おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング
コインチェック、bitFlyer、bitbank、GMOコインなど、国内大手のおすすめ暗号資産(仮想通貨)取引所のメリット・デメリットについて個人投資家の口コミ評価を集め、比較ランキングにしたページです。優先して口座開設すべき取引所探しに役立てて下さい。
10:10
ペイパル、世界四大会計事務所EYにステーブルコイン「PYUSD」で支払い実行 コインベース活用
PayPalが自社ステーブルコインPYUSDを使用し、EYへの支払いを実行した。コインベースによると仮想通貨決済を検討する企業が増加中。
08:45
Bybit、NYダウや日経平均など世界主要株指数の取引提供開始
仮想通貨取引所大手バイビットは3日、米ダウや日経平均など世界主要指数の取引提供を開始した。中国A50指数、ダウ平均株価、ナスダック100、日経平均株価など計17の指数が含まれる。
08:00
BTC半減期後の相場、コインマーケットキャップが分析
仮想通貨ビットコインの相場は過去の半減期と傾向が違い、予想よりも早くピークに達する可能性があるとCoinMarketCapが分析。過去との相違点を説明している。
07:15
メタプラネット、ビットコイン・プットオプション売却で約2億円のプレミアム収益
メタプラネットがビットコイン・プットオプション取引で約2億円のプレミアム収益を獲得。新たな収益戦略を展開し、バランスシート強化に成功。
06:45
仮想通貨Aaveの投資信託、グレースケールが新たに立ち上げ
米資産運用会社グレースケールは3日、新たに仮想通貨AAVEを対象とした投資信託「グレースケール・アーベ・トラスト」を発表した。
06:22
グローバル金融機関、2025年にSWIFTでデジタル通貨取引を試行
国際銀行間通信協会SWIFTは、2025年から北米、欧州、アジアの銀行がデジタル資産および通貨取引の実証実験を開始すると発表した。この実験では、金融機関が既存のSWIFT接続を使用して、従来型および新興の資産・通貨タイプを相互に取引できることを実証する。
10/03 木曜日
18:30
AI銘柄として注目の仮想通貨ニアー(NEAR)の買い方 おすすめ取引所比較
AIとブロックチェーンの融合を目指すニアー(NEAR)の特徴と投資方法を解説。注目のAI銘柄を取り扱う暗号資産(仮想通貨)国内取引所を比較し、おすすめサービスをご紹介します。
14:45
SBI VCトレード、ニアー(NEAR)取扱い開始 ステーキング手数料無料キャンペーンも実施
SBI VCトレード株式会社は仮想通貨「ニアー(NEAR)ステーキング手数料無料キャンペーン」の実施を発表した。同社のステーキング対象銘柄数は13銘柄となる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア