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ビットワイズ、ビットコインとイーサリアム先物ETFで戦略変更 米国債ローテーションを採用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ローテーション戦略への変更を申請

米暗号資産(仮想通貨)運用企業Bitwise(ビットワイズ)は4日、3つの仮想通貨先物ETFで、独自の「トレンドワイズ」ローテーション戦略へと変更するため、米証券取引委員会(SEC)に申請書を提出したと述べた。

この戦略は、仮想通貨市場が下落している際には、仮想通貨から米国債へとローテーションすることで、下振れボラティリティを最小限に抑え、長期的な価格上昇を実現しようとするものだ。

現在のところ、この変更は2024年12月3日頃に行われると見積もられている。対象となるのは、BITC、AETH、BTOPの3つの先物ETFである。

ビットワイズのマット・ホーガン最高投資責任者は、「モメンタム(価格の上昇または下降のトレンド)」は、様々な資産で確立された市場要素だとして、次のように説明した。

新しい「トレンドワイズ」戦略は、市場の方向性に基づいて仮想通貨と米国債のエクスポージャーを切り替えるトレンドフォロー戦略により、市場のモメンタムを活用する。

目標は、下落ボラティリティを最小限に抑え、リスク調整後のリターンを向上させることだ。

具体的には、この戦略は、ビットコインイーサリアムの10日間および20日間の指数移動平均(EMA)価格を考慮した独自のシグナルに従うとされる。

原則的に、10日間EMAが20日間EMAを上回っている場合(価格が勢いを増していることを示すシグナル)は仮想通貨先物に投資し、その逆の場合は米国債に切り替える形だ。

関連: ビットコイン投資に役立つ「移動平均線」解説|初歩から学ぶテクニカル分析

各ETFの詳細と、名称変更

ビットワイズ・ビットコイン戦略オプティマム・ロールETF(BITC)は、長期投資家向けのビットコイン連動ETF。先物契約を通じてビットコインへのエクスポージャーを提供するもので、ビットコイン現物への直接投資は行っていない。

BITCは、変更に伴い、「ビットワイズ・トレンドワイズ・ビットコイン&米国債ローテーション戦略ETF」に名称が変わる予定だ。

ビットワイズ・イーサリアム戦略ETF(AETH)はCMEのイーサリアム先物に投資するものであり、イーサリアム現物へは直接投資しない。変更に伴い、「ビットワイズ・トレンドワイズ・イーサリアム&米国債ローテーション戦略ETF」に改称される予定だ。

ビットワイズ・ビットコイン&イーサリアム・イコールウェイト戦略ETF(BTOP)は、ビットコインとイーサリアムのCME先物契約に均等に投資するもので、両トークンへの直接投資はしない。

BTOPは「ビットワイズ・トレンドワイズ・BTC/ETH&米国債ローテーション戦略ETF」に改称予定である。

ビットワイズは今週初め、XRP現物ETFの登録届出書をSECに提出したところだ。XRPの証券性をめぐってSECとリップル社は裁判で争っているが、ビットワイズは申請書で「XRPは証券ではないため、米国連邦証券法の保護対象ではない」と主張している。

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