CoinPostで今最も読まれています

アジアの富裕層向け資産運用機関、7割以上仮想通貨に投資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の上昇ポテンシャル背景か

香港を拠点とするデジタル資産プラットフォームAspen Digitalは17日、アジアの暗号資産(仮想通貨)市場に関するレポートを発表した。

香港、シンガポール、日本をはじめとするアジアのファミリーオフィスや富裕層の76%が現在すでに仮想通貨に投資していると報告している。2022年に報告された58%から増加していた格好だ。

調査は、2024年6月以降、アジアの80のファミリーオフィス、高所得者層(HNWI)、資産管理会社に対して行われたものだ。回答者の75%はファミリーオフィスおよび高所得者層だった。回答者の過半数が1,000万ドルから5億ドル(約15億円から750億円)の資産を運用している。

高所得者層(HNWI)は一般的に、純金融資産を100万ドル以上(約1.5億円以上)保有する個人を指す。

Aspen Digitalは、関心の高まりは仮想通貨市場の上昇ポテンシャルが評価されていることが背景にあると述べた。回答者の31%は、ビットコインの価格が2024年末までに10万ドル(約1,500万円)以上に達すると予測していた。

方法としては、取引所での現物投資が57%、ファンドやETFを通じた投資が53%、ベンチャーキャピタルを通じた投資が42%である。

Aspen Digitalのエリオット・アンドリュースCEOは、ビットコインイーサリアムの現物ETFに触れて、次のようにコメントした。

プライベートウェルス(個人資産)セグメントでは、仮想通貨が投資可能かどうかという問題から、ポートフォリオのどの程度を割り当てるべきかという問題に大きく変わった。

今年発売されたばかりにもかかわらず、ETF(投資信託)は急成長している。ETFはまだ機関投資家のごく一部にしか採用されていないが、仮想通貨という資産クラスの正当性を大幅に高めている。

ポートフォリオ全体に占める配分率については、5%未満と答えた回答者が70%、5~10%が14%、10%超が16%だった。

関連米ビットコインETFに5億ドル超の資金流入 、6月以来の高水準 フィデリティがけん引

関連ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

注目のセクター

カテゴリ別では、最も注目されていたのはDeFi(分散型金融)で、これにAI(人工知能)およびDePIN、ブロックチェーンインフラ、現実資産(RWA)トークン化が続いた。

関連分散型物理インフラ「DePIN」として再注目されるプロジェクト3選

出典:Aspen Digital

Aspen Digitalは、DeFiではリステーキングプロトコルなどが誕生しているとも指摘している。

関連EIGEN、バイナンス上場へ イーサリアムのステーキング再利用プロトコルとは

また、調査に協力したSBIデジタルマーケッツのCKオン最高執行責任者はRWAトークン化について、「多くの機関が関心を示しているものの、そうした製品を評価して受け入れるために必要なセキュリティ枠組みを開発するのにまだ時間が必要だ」と見解を述べた。

関連「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/18 金曜日
11:35
米SECが正式に上訴、仮想通貨XRPをめぐるリップル裁判に新展開
米証券取引委員会は10月17日、「民事上訴前議論陳述書」(フォームC)を提出し、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所の以前の判決に誤りがなかったか審査を求めた。これによって、リップル社との法的争いにおいて新たな段階に入った。
11:15
DMM Cryptoが資金調達、グローバル展開加速目指す
国内の仮想通貨関連企業DMM Cryptoは、グローバル投資会社Neoclassic Capitalをリードインベスターとして迎え、クオンツトレーディング会社Prestoと共に新たなグローバル戦略パートナーシップを締結したことを発表した。この提携は、DMM Cryptoが目指すWeb3経済圏を支えるファイナンスサービスの拡充とグローバル展開の加速を目的としている。
10:50
クラーケン、ビットコインの代替資産「kBTC」をローンチ コインベースと競争へ
仮想通貨取引所クラーケンは、ビットコインをラップした独自トークンkBTCをローンチ。DeFiなどへビットコインの実用性を拡大させると説明している。
10:10
アジアの富裕層向け資産運用機関、7割以上仮想通貨に投資
アジアの富裕層の仮想通貨投資が加速。ファミリーオフィスなどの76%が投資しており、DeFi、AI、DePINなどが注目セクターとなっている。
08:40
トランプ氏の仮想通貨WLFI、初日販売は目標の4%のみ
ドナルド・トランプ米前大統領一族の仮想通貨プロジェクトWLFは、初日のトークン販売が目標の4%止まりだった。WLFを巡っては、否定的な見方も多く上がっている。
08:15
仮想通貨ブリッジdeBridge、DBRのエアドロップ請求開始
ブロックチェーン間でトークンを移動するためのブリッジサービス「deBridge」は17日、独自仮想通貨DBRのエアドロップ請求を正式に始めた。なお、トークンの取引もDEX上で開始した。
07:10
仮想通貨チャートや売買ページを共有可能、ソラナ主要ウォレットPhantom
売買リンクをシェア可能に ソラナ基盤の主要仮想通貨ウォレットPhantomは18日、ユーザーのソーシャルメディアでのエンゲージメントを高めるための新機能を導入した。 関連:Ph…
06:40
イーサリアムで10万TPS(秒間処理速度)目指す、ヴィタリック
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は17日、ネットワークの次なる進化段階「The Surge」に向けた野心的な目標を発表した。
06:20
アルトマン氏のワールドコイン、「World」と改名
OpenAIの創設者であるサム・アルトマン氏が立ち上げた仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」は18日、「World Network(ワールド)」へと名称を変更し、新たな展開を発表した。
10/17 木曜日
17:33
世界の仮想通貨アクティブユーザー数、過去最高の3000〜6000万人に=a16z crypto
a16z cryptoの最新レポートが世界の仮想通貨動向を分析。仮想通貨保有者は推定6億人を超えアクティブユーザー数も最高を記録している。
17:22
トランプ前大統領支援のPAC、11億円相当の寄付金を仮想通貨で受け取る
米大統領選挙が近づく中、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領を支援する政治団体が、11.2億円相当の寄付金を仮想通貨で受け取っていたことが明らかになった。
16:09
ブテリン氏の100ドル損失体験から学ぶ、イーサリアムの課題と未来
イーサリアム創設者ヴィタリック・ブテリン氏が語る、エコシステム統合とスケーラビリティ向上への具体的戦略。L2相互運用性の改善から10万TPS達成まで、イーサリアムの未来像を詳細に解説する。」
16:06
2か月半ぶり1000万円水準に上昇したビットコイン相場をプロが解説|仮想NISHI
ビットコイン(BTC)価格が大きく上昇し、1000万円台を回復した。暗号資産(仮想通貨)相場の今後の展望は? ビットコイン相場とデリバティブの最新データについて、SBI VCトレードのアナリスト「仮想NISHI」が解説した。
12:35
イタリア、ビットコインの売却益課税を26%から42%に引き上げか
イタリアがビットコインのキャピタルゲイン(売却益)への課税強化を検討している。一方で世界の仮想通貨保有者数が6億人を突破し、採用が拡大中。
12:26
ビットコイン続伸で7万ドルの大台も視野、年初からクジラ(大口投資家)が急増
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が続伸し67500ドルを維持。米NYダウが過去最高値を更新するなど株式市場の好調さもあり、コインベース株も続伸している。CryptoQuantのCEOは2024年以降のクジラ(大口投資家)の急増を取り上げた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア