イーサリアム現物ETF流入が急増
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)への需要が拡大している。米国で取引される現物ETF(上場投資信託)への資金流入は、トランプ氏の当選から4日間で770億円(5億ドル超)を突破した。
米ETFストアのNate Geraci社長は11日、SNSにおいて同日のイーサリアム現物ETFへの資金流入額が2.95億ドルに達し、過去最高を記録したと報告した。
仮想通貨オンチェーン分析プラットフォームのsosovalueによると、同日の純流入額は1.94億ドル、取引高は9.12億ドルを記録した。
ただし、イーサリアム現物ETFの累計純流入額は依然としてマイナス圏の-1.42億ドルにとどまっている。9銘柄のETFのうち8銘柄で継続的な資金流入が確認されているものの、グレースケールが提供するETHEからは11日まで合計31億ドルの大規模な資金流出が続いていた。
ETHEはブラックロックやフィデリティの提供するETFと比較して管理手数料が高額であり、従来からの投資信託保有者は7月のETF転換を契機として資金を引き揚げ続けている。
ETHの価格は3月に記録した4,000ドルの水準には至っていないが、多くの投資会社が今後の上昇可能性を強く支持している。英大手銀行スタンダードチャータードは9日付のレポートで、第二次トランプ政権による仮想通貨友好的な政策を背景に、2025年末までにETH価格が1万ドルに到達するとの見通しを示した。
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