ビットコイン総供給量の約1.8%を保有
米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は再び、投資家からの売却観測に対して明確な姿勢を示した。SNS上で「I’m not selling(売らない)」と断言し、同社の強固なビットコイン(BTC)投資戦略を改めて強調した。
仮に同社の保有する386,700 BTCを全て売却した場合、その市場への影響は計り知れない。これまでも投資家は同社の出口戦略に注目し、懸念を抱いてきたが、セイラー氏は一貫してビットコイン保有に対する強い信念を示してきた。
過去の歴史的な大型取引と比較すると、セイラー氏のビットコイン投資の規模は際立っている。ジョン・ポールソン氏のサブプライムモーゲージ空売りで40億ドル、ジョージ・ソロス氏の英ポンド空売りで10億ドルを稼いだ実績と比較しても、マイクロストラテジーの現在の含み益は134億ドル(約2兆円)に達している。
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直近のビットコイン投資活動において、同社の購入はさらに加速している。25日の発表によると、同社は55,500 BTCを平均価格97,862ドルで追加購入した。今回の買い増しは前週の資金調達に続くもので、約8,300億円が投資された。これにより、同社のビットコイン保有量はビットコイン総供給量の約1.8%に達し、2%に近づいている。
セイラー氏の投資戦略は、単なる投機ではなく、ビットコインに対する長期的な確信に基づいている。仮想通貨市場の変動にもかかわらず、マイクロストラテジーは一貫してビットコインへのコミットメントを示し続けている。
投資界隈では、セイラー氏のビットコイン投資が歴史的な投資判断として評価されつつある。昨日、セイラー氏のアドバイスを受けた米国上場企業のRumbleは、ビットコイン財務戦略を正式に採用し、最初に2,000万ドル分のビットコインを購入すると発表した。また、他にも日本のメタプラネットや米国のセムラーなどの上場企業がマイクロストラテジーに倣い、ビットコイン財務戦略を採用している。
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