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NOT A HOTEL、メガバンクらから借入で計105億円調達 地域観光の発展へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メガバンクらが支援

暗号資産(仮想通貨)取引所GMOコインでのIEOで注目を集めるNOT A HOTEL株式会社は2日、メガバンクら複数の金融機関から借入を行い、デットファイナンスによる総額105億円の資金調達を、2024年11月までに実施したことを発表した。

調達した資金は主に、各拠点の開発を加速させる他、グローバル展開、新規事業開発などへの投資を加速させていくために使用すると説明。100億円を超える資金調達は、Web3ベンチャーとしては極めて大規模である。

IEOとは

「Initial Exchange Offering」の略。企業やプロジェクトが開発・発行するトークンの資金調達を仮想通貨取引所が支援する仕組みを指す。

▶️仮想通貨用語集

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デットファイナンスとは、借入による資金調達のこと。株式を発行して資金調達を行う「エクイティファイナンス」などと区別される。NOT A HOTEL社は今回の発表でこれまで総額で約223億円を調達したとし、内訳はエクイティファイナンスが合計約105億円、デットファイナンスが合計約118億円であると説明した。

借入を実施した金融機関は以下の画像の通り。デットファイナンスでこの規模を実現したことは異例であり、金融機関が事業の将来性を高く評価している証左である。

出典:プレスリリース

また、大規模なデットファイナンスが可能であるということは、安定的なキャッシュフローが見込めることも示唆。事業モデルの信頼性があることもうかがえる。

他にも、デットファイナンスとエクイティファイナンスのバランスが取れている点にも注目が集まっている。宿泊施設事業でこの規模の調達は珍しく、総合的に見て、これはベンチャー企業として極めて大きな偉業と言えるだろう。

特に不動産×Web3領域で、デットファイナンスなどでこの規模の調達を実現したことは、事業モデルの革新性と安定性の両面が評価された結果と考えられる。不動産関連事業でありながら、テクノロジー要素も含む新しいビジネスモデルとして評価されていると言える。

NOT A HOTEL社は発表で、増加する拠点開発に対して、拠点に位置する地域金融機関を中心に融資調達を積極的に活用し、新規拠点開発を通じて地域観光の発展に尽力していくとした。

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プロジェクト概要

NOT A HOTEL社のプロジェクトは「世界中にあなたの家を」をコンセプトにしている。世界的な建築家やクリエイターが手がけるデザイン性と、IoT(モノのインターネット)などのテクノロジーによる快適性を両立した、高品質な別荘を提供しようと取り組んでいる。

購入した分だけでなく、全ての「NOT A HOTEL(物件)」を相互利用できるネットワーク性が大きな特徴。自宅や別荘のようにNOT A HOTELを資産として保有でき、相互利用可能な物件を毎年10泊単位からシェア購入できる。

NOT A HOTEL社は創業から4年で9拠点の販売開始・開業を実現。2024年11月時点で累計契約高284億円、オーナー数659名を達成したという。

現在は、宮崎県青島や北軽井沢などのNOT A HOTELを販売中。CoinPostが宿泊権を先行体験した様子は以下の記事にまとめた。

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