CoinPostで今最も読まれています

北海道ニセコスキー場、SBIのキャッシュレス決済「Sコイン」実証実験開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

北海道ニセコスキー場、「Sコイン」実証実験開始
世界有数のゲレンデとして知られる北海道のニセコスキー場は、ブロックチェーンを用いたSBI提供の「Sコインプラットフォーム」を利用するキャッシュレス決済アプリの実証実験を開始した。

北海道ニセコスキー場、「Sコイン」実証実験開始

世界的に有名な北海道の「ニセコスキー場」は、11月23日よりブロックチェーン/分散型台帳技術を用いた「Sコインプラットフォーム」を利用し、NHAMが提供するキャッシュレス決済アプリ「NISEKO Pay」の実証実験を開始した。

「NISEKO Pay」は、スマートフォン上でチャージ・決済ができるキャッシュレス決済であり、本実証実験では北海道の「ニセコひらふエリア」の住民を対象として、ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフを始めとするスキーリゾートエリアの飲食店等において、「QRコード決済」にてキャッシュレスで決済できる仕組みを提供する。

グラン・ヒラフは、北海道札幌市の南西部にある、ニセコエリアの4つのスキー場の中でも最大規模を誇り、極上のパウダースノーが堪能できるエリアとして人気を博している。

これに先駆け、SBIホールディングス株式会社、株式会社Orb及びグローリー株式会社は、2018年10月より、ブロックチェーン/分散型台帳技術を用いた「Sコインプラットフォーム」を通して、SBIホールディングス発行の決済用コイン「Sコイン」の実証実験を開始している。

本実証実験を通じ、従来スキーリゾート地で現金を持ち歩いていた不便さをキャッシュレスで解消できるようになる。

スキー場で財布を持ち歩くとスキーウェアが嵩張る上、飲食店などで現金の出し入れが煩わしいという問題があった。また、移動中や滑走時の転倒などで財布ごと紛失するリスクもあることから、連絡用のスマートフォン一つでこれを解消できるとなれば、利便性は極めて高いと言えるだろう。

Sコインとは

出典:SBI公式資料

Sコインとは、スマートフォン上でチャージ・決済ができる決済用コインであり、「Sコインプラットフォーム」はSBIHが開発するデジタル通貨等の発行プラットフォームのこと。

前払式支払手段の電子マネー等、用途に応じて独自のデジタル通貨を設計し、発行することが可能で。基盤部分は、ブロックチェーン関連技術を用いた決済分野に高いノウハウと基盤ソフトウェアを持つOrbが提供する分散台帳技術「Orb DLT」を活用しているという。

SBIホールディングスは、日本政府によるキャッシュレス決済比率を2027年までに約2倍となる40%まで引き上げる計画にも触れ、自社トークンである「Sコイン」プラットフォームを通じて各地域金融機関への導入を推進、地域創生を図るとしている。

地方自治体や事業会社、地域金融機関は本プラットフォームを導入により、大きな初期投資を必要とせず、様々な地域ニーズに合ったコイン発行を出来るようになるほか、コイン同士の交換も出来るようにすることが”サービスの長期目的”としている。

SBIホールディングスの北尾代表は、今年7月に開催されたSBI経営近況報告会で、以下のように解説していた。

北尾社長

みずほ銀行のJコインなどは、自分の取引先のみを対象にしている。”Sコイン”であれば、プラットフォームごと持っていくことで、UC台場コインのように地方銀行や地方公共団体と提携することができ、地方創生にも繋がる。

単一のシステムを利用しているため、各地方銀行が発行したトークンを容易に交換可能であり、将来的に、ATMが要らなくなる世界を創り上げていきたい。

SBI公式サイトは、今回の実証実験について、以下のように総括している。

本実証実験では地域のボランティア参加者にはボーナスコインを特典として付与することやアプリ内で協賛ができるようにすることで、NHAMとしての活動基盤の整備にも取り組んで参ります。

本実証実験を通じて、NHAMが主体となり、エリア内でのお金の地産地消を推し進め、将来的な域内経済活性化及び持続可能な街づくりにつなげ、世界に誇れる魅力あふれる国際観光地づくりに寄与できるよう努めて参ります。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者6,000名突破。

CoinPostの関連記事

仮想通貨取引所『SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)』情報まとめ|大きく期待できる5つの理由
「SBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)」仮想通貨交換サービス(VCTRADE)が8月から本稼働開始。テレビCMの実施予定、取引所モデルの板取引開始、イーサリアム(ETH)の取り扱い開始など、最新情報をまとめています。
SBIVC本稼働に向け、仮想通貨市場の将来性を語る|SBI経営近況報告会
SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)が大きな期待を集める中、北尾社長が為替市場の年間取引高18京円と比べ、仮想通貨市場は69兆円に過ぎないと成長性を示唆。Sコイン構想やデジタルアセットを活用した新しい資金調達法「TAO」についても説明した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧