はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「IMF融資契約後もビットコイン購入は継続」エルサルバドル大統領下の組織の幹部が表明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今後のビットコイン戦略

エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領下の組織「ビットコインオフィス」でディレクターを務めるステイシー・ヘバート氏は19日、同国はこれからも暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を購入し続けると表明した。

戦略準備金として購入を継続するとしており、買うペースを加速させる可能性もあると説明。ヘバート氏がこのように改めて表明した背景には、国際通貨基金(IMF)との融資契約がある。

IMFは現地時間18日、エルサルバドルへの融資の内容や条件について、IMFと同国の当局がメンバー同士で合意に達したことを発表。IMFは40カ月間の融資を行うための条件として、公的部門のビットコイン購入を制限したり、仮想通貨ウォレット「Chivo」への政府の関与を段階的にとりやめることなどを同国に要請している。

関連政府のビットコイン購入制限などを要請 IMFとエルサルバドルの融資契約が最終段階へ

ヘバート氏は今回、IMFのメンバーと融資契約を締結したことを発表した後に、ビットコインの購入継続などを表明。融資契約は現在、IMF上層部の承認待ちとなっている。

ビットコインの購入継続以外にもヘバート氏は、エルサルバドルでビットコインは今後も法定通貨であり続けると主張した。IMFとの融資契約には、民間企業が決済手段としてビットコインを採用するかを選択できるようにすること、税金の支払いは米ドルでのみ受け付けることも含まれている。

他にもヘバート氏は、ビットコインの資本市場の構築を継続すること、ビットコインオフィスがビットコインに関する政策やロードマップを作り続けること、ビットコインやライトニングネットワークの開発者育成を継続することなどを表明した。

ライトニングネットワークとは

主にビットコインのトランザクション処理能力を向上させるためのオフチェーン技術のこと。

▶️仮想通貨用語集

なお、Chivoについては売却するか提供を終了していく予定だと説明。それでも、多くの民間企業のウォレットを使用できるようにするとした。

IMFの発表には、具体的にどのようにビットコイン購入を制限するのかなど詳細は書かれていない。ヘバート氏によれば、エルサルバドルは今後も、ビットコイン戦略を続けていく模様だ。

ビットコイン保有量

エルサルバドルは、米ドルと合わせてビットコインを法定通貨に採用していることに加え、ビットコインの購入を続けている。2022年11月にブケレ大統領は、毎日1BTCを購入すると宣言。データ上でも日々ビットコインが買い増しされていることが示されている。

ビットコインオフィスは20日、戦略的準備金に一気に11BTC追加したことを公表。これはIMFのメンバーとの契約後にも、買い増しを行ったことを示している。

出典:ビットコインオフィス

エルサルバドルのアドレスが保有するビットコインの数量は、本記事執筆時点で5,981BTC(900億円相当)。国家・政府としては、米国(207,189BTC)、中国(194,000BTC)、英国(61,000BTC)、ウクライナ(46,351BTC)、ブータン(13,029BTC)に次ぐ数量である。

関連ビットコインが法定通貨になったエルサルバドルへ行ってみた|体験記寄稿1

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

関連おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
07:40
ネイバーとアップビット親会社ドゥナム、AIとブロックチェーン融合で1兆円投資へ
ネイバーとアップビット運営のドゥナムが、AIとブロックチェーンを組み合わせた次世代金融インフラ構築に向け、今後5年間で1兆円超を投資する計画を発表した。韓国ウォン連動型ステーブルコイン発行も視野に入れている。
07:10
イーサリアム、ブロックのガスリミットを6000万ユニットに引き上げ
仮想通貨イーサリアムは、ブロックのガスリミットが6000万ユニットに引き上げられた。これにより、フサカアップグレードの前にトランザクション処理能力が向上した。
06:35
アップビットのハッキング後に一部のソラナ系銘柄で大幅なキムチプレミアム発生、Orcaは50%超の価格乖離
韓国のアップビットで27日にハッキングが発生し入出金が停止された後、ソラナ系トークンで大幅な価格乖離が発生した。オルカは国際価格と比較して51%のプレミアムを記録し、Meteoraも40%のプラス乖離を示している。
05:56
ビットワイズがアバランチETF申請を更新、最大70%のステーキング機能導入へ
ビットワイズが米証券取引委員会に提出したアバランチ現物ETFの申請書類を更新した。ティッカーはBAVAに変更され、保有AVAXの最大70%をステーキングできる仕組みを導入する。
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧