はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 比較 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC「ミームコインは証券法の対象外に」 詐欺リスクへの注意も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券法の対象外に

米国証券取引委員会(SEC)の企業財務部門は27日の声明で、ミームコインの提供と販売は連邦証券法の対象とならない可能性があると正式に表明した。SECによれば、ミームコインは収益を生み出さず、企業の将来の収入、利益、資産に対する権利を付与しないため、証券の定義に含まれる一般的な金融商品のいずれにも該当しないとの見解を示した。この判断により、ミームコインの提供と取引に参加する人々は1933年証券法に基づく取引登録が不要となる一方、連邦証券法による保護も受けられないことが明確になった。

SECの声明は「ミームコインの提供と販売は企業への投資を伴わず、また他者の起業家的または経営的努力から派生する利益の合理的な期待を持って行われるものでもない」と明記している。いわゆるハウイーテストに基づけば、ミームコインの購入はプール型の企業投資を伴わず、他者の経営的または起業家的努力に依存するものでもないと判断された。ハウイーテストは1946年の米国最高裁判所の判例に基づくもので、資産が投資契約、つまり証券に該当するかを判断する基準となっている。

ただしSECは、すべてのミームコインが証券法から免除されるわけではないと警告している。プロジェクトが証券を偽装するためにミームコインというラベルを不正に使用している場合、そのプロジェクトの経済的実態に基づいて評価されるとしている。また、ミームコインの販売や宣伝に関連する詐欺的行為については、他の連邦機関や州機関が異なる規制に基づいて法的措置を取る可能性があることも示唆している。

この正式声明に先立ち、SECのヘスター・ピアース委員は2月13日、現在市場に出回っているミームコインの多くはSECの規制範囲には含まれないだろうと意見していた。ピアース氏は「ミームコインについて、議会が対処したいのであれば可能だ。また、米商品先物取引委員会(CFTC)が対処したいことかもしれない。ただ、ミームコインの多くはおそらく私たちSECの管轄外だと思う」と発言。米国では証券とみなされる仮想通貨の監督をSECが、商品(コモディティ)とみなされる仮想通貨の監督をCFTCが行っており、ピアース氏の発言はミームコインの多くがコモディティとみなされる可能性を示唆するものだった。

バイデン政権下でゲーリー・ゲンスラー前委員長が率いていた際、SECは任意のトークンを恣意的に証券と認定して取り締まりを行ってきたと業界から批判されていた。トランプ政権への移行に伴いSECも新体制となり、仮想通貨に特化したタスクフォースを立ち上げたところだ。その重要な任務には、仮想通貨の分類、特に何が証券とみなされるかのガイドラインを提示することも含まれている。

関連米SEC、コインベース訴訟を正式に取り下げ申請

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場の追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧