はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米アリゾナ州上院、ビットコイン準備金法案2件を承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン準備金法案が前進

米国のアリゾナ州上院は27日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を州の準備金に含める法案2件を承認した。戦略的BTC準備金の実現に向けて一歩前進した格好だ。

まず、共和党のマーク・フィンチェム上院議員が提案した「SB1373」が、賛成17票、反対12票で可決。

さらに、共和党のウェンディ・ロジャーズ上院議員とジェフ・ウェニンガー下院議員が共同で提出した「SB 1025」も賛成17票、反対11票で通過した

「SB1373」は、アリゾナ州議会が充当した資金、および同州が差し押さえたデジタル資産から、「デジタル資産準備金」を構築するというものだ。デジタル資産には、ビットコインやステーブルコインをはじめとする仮想通貨、NFT(非代替性トークン)などが含まれる。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

デジタル資産への投資は、会計年度ごとの総資金の10%に制限されている。州は、リスクを伴わない場合には、収益を上げるために保有資産の一部を貸し出すことも可能だ。

一方、「SB 1025」は、アリゾナ州が退職金制度も含め、その管理下にある公的資金の10%以下をビットコインやその他の仮想通貨に投資することができるとする法案だ。

この二つの法案は、さらなる審議のために州下院に送られた。もし下院でも承認された場合、アリゾナ州は米国で初めて、ビットコイン準備金を保有する州になる可能性もある。

Bitcoin Lawsによると、アリゾナ州はユタ州に続き、ビットコイン準備金法案の審議が進捗している州となった。

ユタ州では、公的資金の最大5%を「適格デジタル資産」への投資に割り当てることを認可する法案が下院および上院委員会を通過しており、上院全体での審議を待っている状態だ。

その他に、テキサス州では27日、上院銀行委員会がビットコイン準備金法案を全会一致(9対0)で可決。次は上院本会議へと進められる。

関連米ユタ州、ビットコイン公的投資法案が上院委員会審議へ進展 2025年施行目指す

5州が法案否決

一方で、ワイオミング州、モンタナ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ペンシルベニア州の5州ではビットコイン準備金法案がすでに否決された。

直近ではモンタナ州下院が22日に41対59で法案を却下。法案を提出したカーティス・ショーマー議員らは、州の資産を多様化し、従来の債券投資よりも高い収益をもたらす可能性があるとしていたものの、反対派からはビットコイン投資はリスクが高すぎるなどの意見が上がった。

関連米モンタナ州議会、ビットコイン準備金法案を否決

全米では他に17州でもビットコイン準備金法案が提出されており、まだ審議を待っている状態だ。

トピックス:ビットコイン保有企業・国の動向

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/17 木曜日
11:52
様子見基調のビットコイン、市場シェアは右肩上がりで2021年来の高水準
CoinGeckoの四半期レポートでは暗号資産(仮想通貨)市場の総時価総額が18.6%減の2.8兆ドルに縮小し、ビットコインドミナンスが59.1%に上昇した。イーサリアムは市場占有率が3.9%ポイント減の7.9%まで下落。マクロ経済と仮想通貨市場の最新動向を解説。
11:25
ビットコイン、回復力向上でイーサリアムをアウトパフォーム|Wintermuteレポート分析
仮想通貨マーケットメーカーWintermuteは、ビットコインは市場下落局面で回復力を示していると指摘した。好材料がなければイーサリアムをアウトパフォームし続けると述べている。
10:45
バイナンス第二回上場廃止投票、FTTが最多票 JASMYやZECも上位に
仮想通貨取引所バイナンスが第二回上場廃止投票結果を発表した。FTTが11.1%で最多票を獲得し、ZEC、JASMY(共に8.6%)、GPS(8.2%)、PDA(7.6%)が上位に。
10:22
パナマシティ、ビットコインやイーサリアムによる公共料金支払い方法を導入へ
中米パナマの市議会が仮想通貨による公共サービス料金の支払いを可決。税金、罰金、許可証発行料などがビットコイン、イーサリアム、USDC、USDTで支払い可能に。
10:10
米SECゲンスラー前委員長「BTCなどの仮想通貨は長期的に生き残る可能性」
米SECのゲーリー・ゲンスラー前委員長は、仮想通貨は投資資産として選別が進むとの見方を示した。ビットコインなど一部の銘柄は長期にわたって生き残る可能性があると主張している。
09:20
米VanEck、仮想通貨エコノミーに投資する新ETF『NODE』を5月上場へ
大手運用会社VanEckが新ETF『NODE』を発表した。仮想通貨取引所、マイナー、データセンターなどデジタル資産エコノミー関連企業30〜60銘柄に投資。
08:10
コインベース「仮想通貨は弱気相場入りの可能性」
コインベースのアナリストはレポートを公開し、仮想通貨は弱気相場入りした可能性があるとの見方を示した。見方の根拠を説明し、今後の市況も分析している。
08:00
ビットコイン下落、利下げ慎重発言と半導体市況悪化で売り加速|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは17日、パウエル米連邦準備制度理事会議長が早期の利下げに慎重な姿勢を示したことを受けて下落した。
06:59
金価格3300ドル突破、ビットコインの強気と弱気相場の分岐点は? Glassnodeの市場展望
不確実な世界経済環境の中、金は3300ドルの史上最高値を記録し、ビットコインは調整後も8万ドル台を維持。投資家動向と今後の市場展望をGlassnodeが分析。
06:25
中国、押収仮想通貨の処分ルール整備へ 報道
中国で押収された仮想通貨の処分方法をめぐり規制整備の議論が活発化。地方政府による民間企業を通じた換金が横行する中、犯罪資金は前年比10倍急増している。
05:55
和解に向けて最終調整へ 裁判所がSECとリップルの控訴審理を一時停止
米控訴裁判所がSECとリップルの訴訟控訴を一時停止。両者の原則合意を受け、最終和解に向けた調整が進行中。6月9日までにSECが進捗報告書を提出予定である。
05:35
パウエル米FRB議長発言、仮想通貨規制に「緩和の余地がある」
米FRBのパウエル議長が仮想通貨関連の銀行規制緩和を示唆。ステーブルコインの規制枠組み整備を支持し、安全性を維持しながらイノベーションを促進する方針を表明した。
04/16 水曜日
17:34
米セムラー社が5億ドル調達枠申請 ビットコイン戦略を強化へ
米医療テック企業セムラーサイエンティフィックがSECに5億ドルの証券発行枠を申請。3,192BTCを保有する同社は、ビットコイン購入を含む資金調達を強化し、独自のビットコイン財務戦略を推進中。
14:40
仮想通貨取引所大手OKX、米国市場に本格進出 
仮想通貨取引所OKXが米国市場での事業展開を発表。中央集権型取引所とウォレットサービスを提供開始する。
14:00
トランプ関税の影響でBitdeer社、ビットコインマイニング強化へ
マイニング企業Bitdeerが自社マイニングを強化し、今年後半には米国でマイニング機器の製造を開始する計画を明らかにした。マイニング機器の需要低下とトランプ政権の関税政策による不確実性に対応する狙いがある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧