- 「2018年、仮想通貨ユーザーは前年比倍増」ケンブリッジ大の最新研究結果|今後はステーブルコインなどが最も重要視される
- イギリスの名門ケンブリッジ大学所属の「オルタナティブ金融センター」の最新仮想通貨報告書:新規ユーザーは2017年に比べ二倍増加、関連サービスプロバイバーや兼用できるマルチ通貨などの数も大幅上昇など、下落相場の中、業界はさらなる成長を見せている。
下落トレンドの2018年、仮想通貨ユーザーは倍増
イギリスの名門ケンブリッジ大学所属の「オルタナティブ金融センター」の最新報告書『2ndゴローバル仮想通貨ベンチマーク研究 』は、180以上の仮想通貨や個人、47以上の国を対象に調査を行い、主に、マイニング・仮想通貨取引所・ストレージ・決済という分野にフォーカスにした仮想通貨報告書である。
まず、以下のようにこの報告書の最も重要な調査結果をハイライトした。
- 2017年に比べ、数百万人以上にも登り、倍増した新しいユーザーが参入したものの、主に消極的なスタンスを持つ
- 57%の仮想通貨サービスプロバイダーは複数の業種におけるサービスを提供。2017年では、31%のみだった
- ERC20トークンのようなプロトコルにより、マルチ通貨の兼用が2017年に比べ、およそ2倍になった
- 主要なマイニング企業は、再生可能エネルギーも一定の割合で利用している;マイニングが通常の認識よりも、分散しており、特に米国とカナダにおいて拡大中
- 増えつつある自主規制団体や組織による努力は、産業の健全な成長を反映する
グラフから見る2018年の変化
下記のグラフでは下落相場が続くにも関わらず、2018年の1月〜9月までの仮想通貨(研究で確認ができた)ユーザーが、2017年に比べ、2倍となったことが示されている。
現在、グローバルでおよそ1億3900万の仮想通貨アカウントが存在すると同大学は推測しており、中では、IDで確認できたのは少なくとも3500万ユーザー;この数字は、2017年に比較すれば、どちらも2倍近くの増加は確認できる。
米有力紙ブルームバーグ の同研究報告書に対する分析では、「このように仮想通貨のユーザーが下落相場の中でも、増加し続ければ、いずれ相場の回復を引き起こしうるだろう」との見解を見せた。
また、同研究を行なったケンブリッジ大の著者は、ユーザーの種類に関してこのように明らかにした。
調査結果により、ユーザーの過半数は、法人クライアントなどでなく、個人ユーザーであることが判明した。個人というのは、仮想通貨を趣味とする人、個人投資家、消費者なども含まれている。
今後の展望とは
ケンブリッジ大のこの仮想通貨業界調査報告書では、最後に、「将来の展望」というセクションも設けられており、中では、最も重要視されるとされる仮想通貨関連技術は、レイヤー2(ライトニングネットワークやSegWitなど)と、ステーブルコイン。
以上のように、Layer2とステーブルコインは、特に、ウォレット企業のような「ストレージのみの企業」と「マルチ産業にサービスを提供する企業」に最も影響を及ぼす可能性があると言及した。
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