
国内企業BTC購入事例が増加
東証グロース市場上場のバリュークリエーション株式会社は3月17日、総額1億円のビットコインの購入を完了したと発表した。同社は3月12日の取締役会において購入を決議し、約8.02BTC(ビットコイン)を平均取得単価1,246万3,333円で購入した。
バリュークリエーションは主に不動産のバリューアップ事業や不動産投資事業を手掛ける企業で、2023年に東証グロース市場に上場し、企業の成長ステージにある新興企業として位置づけられている。ビットコイン購入の発表を受け、同社株価は18日に史上最高値である1,680円を記録した。
今回のビットコイン購入の理由について同社は、「当初懐疑的な見方が主流であった暗号資産は、今やデジタル通貨として世界でその存在感を高めている」と言及し、『デジタルゴールド』としての地位を確立したとの見解を示している。
また、同社は2023年にブラックロックなどの大手金融機関がビットコインETFを申請し、機関投資家の支持が高まっていることを指摘。「今では単なる投機的な資産ではなく価値を確立しつつあり、短期的な調整はあれど常に成長し続けていることがわかる」と評価している。
同社は余剰資金の一部について、次の事業投資までの期間の運用手段として一時的にビットコインなどの仮想通貨に投資・保有する方針を明らかにした。また、「必要に応じて換金することで事業へのキャッシュに還元することも想定している」としている。