
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(3/19 AM7時)
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比で50万円超の下落となった。明日に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)や、経済・政策金利見通しの発表を見極めたいとの思惑から、ポジションを減らす動きが目立っている。米株価指数も2日ぶりに下落し、リスク回避の流れが市場に広がった。

出典:Tradingview
3月18〜19日相場状況
ビットコインは低調な値動きを続けている。CMEのビットコイン建玉(OI)は1月中旬以降、一貫して減少傾向にあり(下画像赤矢印)、機関投資家の資金流入が鈍化していることを示唆している。

オプション市場では、プットコールレシオ(PCR)の低下が見られ、市場は強気に転じつつある(下画像黄矢印)。しかし、建玉の増加が8万5千ドル以下に集中しており(下画像青枠)、1~2月に10万ドル以上の建玉が増えていた状況と比べると、市場参加者の期待値は低下していると考えられる。

現状分析(3/19日 AM7時)
ビットコインは低ボラティリティの状態が続いている。ボラティリティの上昇で収益を得やすいマイナーにとっては厳しい環境となりつつあり、価格下落局面ではマイナーの売りが引き金となるケースが過去の急落でも見られた。米SECで開催される仮想通貨タスクフォースなどでも独自の材料が乏しいまま推移すれば、市場は一段と低調な局面に入る可能性がある。
今後の重要な日程
3/20日 南ア中銀政策金利
3/20日 米FOMC
3/20日 英中銀政策金利
3/21日 第1回仮想通貨タスクフォース(米SEC)
3/24日 米PMI指数
速報プラットフォーム:CoinPost Terminal
過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら