はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

上場企業がハイパーリキッドに投資 EyenoviaとHYLQ StrategyがDeFi戦略を展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Eyenoviaは50億円分のHYPEを保有

米ナスダック上場のEyenovia Inc.(EYEN)と、カナダ証券取引所(CSE)上場のHYLQ Strategy Corp.(HYLQ)は23日、それぞれHyperliquidエコシステムに対する本格的な資本関与を発表した。

EyenoviaはHYPEトークンを100万枚超取得し、Hyperliquidネットワーク上でのバリデータ運用を開始する計画だ。バリデータとは、ブロックチェーン上の取引を検証・承認するノード運営者のことで、ステーキングによってネットワークの安全性と整合性を支える重要な役割を担う。

今回の動きは、分散型金融(DeFi)インフラへの上場企業の参入として注目されており、同社はトークンの保有だけでなく、ステーキングによる利回り(報酬)も獲得しながら長期的な成長にコミットする構えだ。

Eyenoviaは、認定投資家を対象とした5,000万ドルの私募増資を完了し、その資金で1,040,584.5 HYPEトークンを取得済み。平均取得単価は34ドルで、保有総額は約3,500万ドル(約50億円)にのぼる。

同社は、バリデータ運営によって得られるステーキング報酬を企業トレジャリー戦略に組み込みつつ、Hyperliquidネットワークの活性化にも寄与するとしている。EyenoviaのCEOであるMichael Rowe氏は、将来的には企業名を「Hyperion DeFi」に、ティッカーシンボルを「HYPD」に変更する方針も明らかにしている。

Hyperliquidとは

一方、HYLQ Strategyは同日、Hyperliquid上に構築されたリキッドステーキングプロトコル「Kinetiq」との戦略的提携に関する意向表明書を締結した。正式契約の締結には規制当局の承認が必要だが、提携が実現すれば、同社はトレジャリー戦略に利回り付き資産を組み込み、資本効率の最大化を図る。

リキッドステーキングとは、通常ロックアップされるステーキング資産に対し、代替トークン(ステーク証明)を発行することで、利回りを得ながら同時にDeFi上で流動性を活用できる仕組み。HYLQはこれを活用することで、資産を固定することなく、柔軟かつ効率的な運用を目指す。

Hyperliquidは、高頻度トレーディングに最適化されたLayer1ブロックチェーンであり、完全オンチェーンの永久先物や現物市場を提供する。また、Ethereum互換の「HyperEVM」上で、分散型アプリケーション(dApps)の展開も可能だ。

出典:CoinMarketCap

HYPEトークンは、ネットワーク上でのステーキングを通じて取引手数料の割引や紹介報酬の増加といったユーティリティが得られる。2025年6月24日時点で1枚あたり37ドル、時価総額110億ドルに達しており、仮想通貨市場で12位にランクインしている。

関連:ハイパーリキッド(HYPE)の買い方|利用方法・エアドロップ、リスクを解説

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/24 火曜日
13:30
シフ米上院議員が『COIN法案』提出、大統領と家族の仮想通貨事業を禁止する内容
民主党のアダム・シフ上院議員は大統領と副大統領、その家族による仮想通貨関連事業を禁止するCOIN法案を提出。違反には罰金と最大5年の禁錮刑を規定しトランプ大統領の仮想通貨関連事業を牽制する狙いだ。
13:00
テキサス州、犯罪関連の仮想通貨押収を認める法案が成立
米国テキサス州で犯罪関連の仮想通貨やNFTの押収を認める法案SB1498が成立した。先日、ビットコイン準備金設立法案も承認されたところだ。
11:44
ビットコインなど仮想通貨急反発、トランプ大統領の停戦発表報道を受けショートスクイーズ発生
トランプ大統領のイスラエル・イラン停戦合意発表を受け、仮想通貨市場でビットコインやアルトコインが急反発した。過去最大規模のショートポジション強制清算によるショートスクイーズが価格押し上げの主因に。しかし、イラン外相が停戦合意の存在を否定し、市場の先行きに不透明感も。
11:25
アダム・バック「ビットコイン財務株シーズンが新たなアルトシーズンに」
BlockstreamのアダムバックCEOがアルトコイン時代の終了を宣言。アルトコインよりもビットコイン財務戦略採用企業への投機を推奨。
10:50
今後1週間のトークン解除量は? ソラナやドージコイン、ワールドコインも予定
6月23〜30日の1週間で130億円相当のトークンがクリフ型でアンロックされる予定だ。ソラナ、ドージコイン、ワールドコインなど主要銘柄のライナー型アンロックスケジュールも解説する。
10:26
上場企業がハイパーリキッドに投資 EyenoviaとHYLQ StrategyがDeFi戦略を展開
EyenoviaとHYLQがHyperliquid基盤のDeFi戦略を発表。HYPEトークン取得やKinetiq提携を通じ、企業の分散型金融参入が進む。
10:10
トランプメディア、580億円自社株買いを発表 ビットコイン財務戦略と並行実施
トランプメディア・アンド・テクノロジー・グループが最大4億ドルの自社株買いプログラムを発表。30億ドルの資金でビットコイン戦略と株主還元を両立させる方針。
09:45
米仮想通貨企業に追い風か FRBが監督方針を転換
FRBは銀行の監督における審査項目から風評リスクを削除する方針を発表。ビットコインを初めとする仮想通貨や関連企業にとってポジティブな動きだとの受け止めが広がっている。
09:20
ビットコイン10万ドル割れから急騰、イラン・イスラエル停戦報道を受け|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは日本時間6月23日から24日にかけて一時10万ドルを下回ったが、トランプ大統領がイスラエルとイランの停戦合意を示唆したことで急反発し、イスラエル・イラン紛争開始時の価格帯まで回復した。
08:15
サークルの株価大幅続伸、コインベースやUSDC時価総額超え
ステーブルコイン大手サークル社がIPO後1ヶ月足らずで株価7倍上昇。31ドルから298ドルまで急騰した背景を分析。
07:35
イラン・イスラエル紛争でもビットコインは株式より安定か、今後の市場変動要因は?
イラン・イスラエル紛争激化でビットコインの60日実現ボラティリティが27-28%と、S&P500やナスダック100を下回る安定性を示す。地政学リスクでも資産クラスとして成熟化進む。
07:02
仮想通貨投資商品、先週は12億ドル超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産の投資商品に先週は約12.4億ドルの資金が純流入したと報告。イランとイスラエルの緊張が高まる中、ビットコインとイーサリアムが資金流入を主導した。
06:30
仮想通貨BNBの財務戦略採用、元コーラル・キャピタル幹部が「マイクロ型」で構築へ
元コーラル・キャピタル幹部3名がBNBトークン投資ファンドで1億ドル調達交渉中。ナスダック上場企業通じて今月完了予定。マイクロストラテジー型準備金戦略を採用。
06:05
米決済大手ファイサーブがソラナで独自ステーブルコイン「FIUSD」発表、PayPalやサークルなどと提携
米ファイサーブがソラナチェーンを利用し独自ステーブルコイン「FIUSD」を年内開始と発表。パクソス・サークルと提携しソラナで運用。1万金融機関・600万加盟店ネットワークで展開予定。
05:45
マイケル・セイラーのストラテジー社、11週連続でビットコイン購入実施もペース鈍化
セイラーのストラテジー社は23日夜、6月16日から6月22日の間に総額38億円を投じて、245BTCの仮想通貨ビットコインを購入したことを報告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧