はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

テキサス州、犯罪関連の仮想通貨押収を認める法案が成立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨やNFTが押収対象に

米国テキサス州で、刑事訴訟法を改正し、州が犯罪資産としてデジタル資産を押収することを認める上院法案(SB1498)が成立した。

これは、麻薬犯罪、詐欺などの収益その他に関連する場合に、暗号資産(仮想通貨)や、非代替性トークン(NFT)、ステーブルコインを民事資産没収の対象とするものだ。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

押収された資産は、法執行機関または州検察官が管理する安全なオフラインウォレットに移管することも義務付けている。法案は今年9月1日に発効となる予定だ。

テキサス州のグレッグ・アボット知事は、この法案について期限内に拒否権行使も署名も行わなかったため、自動成立となった格好だ。

アボット知事は21日、戦略的ビットコイン(BTC)準備金を設立する法案SB21に署名している。

これは、州が時価総額5,000億ドル(約73兆円)以上の仮想通貨へ投資することを許可するものであり、現時点で条件を満たすのはビットコインのみだ。テキサス州政府はまず、1,000万ドル(約15億円)の資金をビットコイン購入に充てると伝えられる。

仮想通貨への投資を許可した州としては、米国でニューハンプシャー州に続き2番目となった形だ。

アボット知事は、ビットコイン準備金を恒久基金として保護することを内容とする法案「HB4488」にも署名している。テキサス州は、仮想通貨に積極的な自治体として知られ、仮想通貨マイニング産業も盛んな地域だ。

関連:米テキサス州、ビットコイン準備金設立法案を成立 ニューハンプシャー州に続く

アリゾナ州でも、テキサス州の「SB1498」と類似した法案「HB2324」が19日に上院で可決された。現在は下院での審議待ちとなっている。

この法案は、犯罪資産没収により州が取得した仮想通貨を管理・保有する準備金制度の創設を目的とするものだ。押収資産のうち30万ドル(約4,370万円)以上の分については、司法長官事務所に50%、州一般基金に25%、新設のビットコイン・デジタル資産準備基金に25%を配分する。

アリゾナ州のケイティ・ホブズ知事は5月、州準備金や年金基金がビットコインを保有することを可能にする法案「SB1373」などに拒否権を発動していた。ボラティリティ(価格変動)の大きさを理由としている。

一方で、所有者が三年以内に連絡に応じず、放棄したとみられる仮想通貨の所有権を州が請求できる法案「HB2749」には署名し成立させていた。

関連:アリゾナ州「ビットコイン準備金」法案が復活、僅差で上院可決 下院審議へ

米国連邦政府の動きとしては、ドナルド・トランプ大統領が3月、「戦略的ビットコイン準備金」とアルトコインに関する「米国デジタル資産備蓄」を設立する大統領令に署名している。

どちらも、当局が刑事・民事の資産没収手続きの一環として没収したデジタル資産から構成されるもので、連邦政府が新たに購入する内容ではない。

ビットコインについては予算中立的な方法で追加取得する可能性も開かれているものの、現在先行きは不透明だ。購入を可能にする動きとしては、テキサス州やニューハンプシャー州など自治体が先行することになった。

関連:アダム・バック「ビットコイン財務株シーズンが新たなアルトシーズンに」

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/24 火曜日
13:30
シフ米上院議員が『COIN法案』提出、大統領と家族の仮想通貨事業を禁止する内容
民主党のアダム・シフ上院議員は大統領と副大統領、その家族による仮想通貨関連事業を禁止するCOIN法案を提出。違反には罰金と最大5年の禁錮刑を規定しトランプ大統領の仮想通貨関連事業を牽制する狙いだ。
13:00
テキサス州、犯罪関連の仮想通貨押収を認める法案が成立
米国テキサス州で犯罪関連の仮想通貨やNFTの押収を認める法案SB1498が成立した。先日、ビットコイン準備金設立法案も承認されたところだ。
11:44
ビットコインなど仮想通貨急反発、トランプ大統領の停戦発表報道を受けショートスクイーズ発生
トランプ大統領のイスラエル・イラン停戦合意発表を受け、仮想通貨市場でビットコインやアルトコインが急反発した。過去最大規模のショートポジション強制清算によるショートスクイーズが価格押し上げの主因に。しかし、イラン外相が停戦合意の存在を否定し、市場の先行きに不透明感も。
11:25
アダム・バック「ビットコイン財務株シーズンが新たなアルトシーズンに」
BlockstreamのアダムバックCEOがアルトコイン時代の終了を宣言。アルトコインよりもビットコイン財務戦略採用企業への投機を推奨。
10:50
今後1週間のトークン解除量は? ソラナやドージコイン、ワールドコインも予定
6月23〜30日の1週間で130億円相当のトークンがクリフ型でアンロックされる予定だ。ソラナ、ドージコイン、ワールドコインなど主要銘柄のライナー型アンロックスケジュールも解説する。
10:26
上場企業がハイパーリキッドに投資 EyenoviaとHYLQ StrategyがDeFi戦略を展開
EyenoviaとHYLQがHyperliquid基盤のDeFi戦略を発表。HYPEトークン取得やKinetiq提携を通じ、企業の分散型金融参入が進む。
10:10
トランプメディア、580億円自社株買いを発表 ビットコイン財務戦略と並行実施
トランプメディア・アンド・テクノロジー・グループが最大4億ドルの自社株買いプログラムを発表。30億ドルの資金でビットコイン戦略と株主還元を両立させる方針。
09:45
米仮想通貨企業に追い風か FRBが監督方針を転換
FRBは銀行の監督における審査項目から風評リスクを削除する方針を発表。ビットコインを初めとする仮想通貨や関連企業にとってポジティブな動きだとの受け止めが広がっている。
09:20
ビットコイン10万ドル割れから急騰、イラン・イスラエル停戦報道を受け|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは日本時間6月23日から24日にかけて一時10万ドルを下回ったが、トランプ大統領がイスラエルとイランの停戦合意を示唆したことで急反発し、イスラエル・イラン紛争開始時の価格帯まで回復した。
08:15
サークルの株価大幅続伸、コインベースやUSDC時価総額超え
ステーブルコイン大手サークル社がIPO後1ヶ月足らずで株価7倍上昇。31ドルから298ドルまで急騰した背景を分析。
07:35
イラン・イスラエル紛争でもビットコインは株式より安定か、今後の市場変動要因は?
イラン・イスラエル紛争激化でビットコインの60日実現ボラティリティが27-28%と、S&P500やナスダック100を下回る安定性を示す。地政学リスクでも資産クラスとして成熟化進む。
07:02
仮想通貨投資商品、先週は12億ドル超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産の投資商品に先週は約12.4億ドルの資金が純流入したと報告。イランとイスラエルの緊張が高まる中、ビットコインとイーサリアムが資金流入を主導した。
06:30
仮想通貨BNBの財務戦略採用、元コーラル・キャピタル幹部が「マイクロ型」で構築へ
元コーラル・キャピタル幹部3名がBNBトークン投資ファンドで1億ドル調達交渉中。ナスダック上場企業通じて今月完了予定。マイクロストラテジー型準備金戦略を採用。
06:05
米決済大手ファイサーブがソラナで独自ステーブルコイン「FIUSD」発表、PayPalやサークルなどと提携
米ファイサーブがソラナチェーンを利用し独自ステーブルコイン「FIUSD」を年内開始と発表。パクソス・サークルと提携しソラナで運用。1万金融機関・600万加盟店ネットワークで展開予定。
05:45
マイケル・セイラーのストラテジー社、11週連続でビットコイン購入実施もペース鈍化
セイラーのストラテジー社は23日夜、6月16日から6月22日の間に総額38億円を投じて、245BTCの仮想通貨ビットコインを購入したことを報告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧