- 東欧ベラルーシ、仮想通貨から株や金への分散化を可能に
- 東欧のブロックチェーン企業がトークン化された証券を提供するプラットフォームを発足した。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を金やFXなどへ投資する事で暗号資産を分散化する事が可能となる。
仮想通貨から金融商品への分散化が可能に
東欧のベラルーシ共和国のブロックチェーン企業Currency.comが世界初と称するトークン化された証券を取引するプラットフォームをローンチした事をプレスリリースを通じて発表した。
特筆すべきはビットコインやイーサリアムといった仮想通貨でトークン化された金融商品に投資資本の分散化ができる点で、プラットフォームでは金、FX、原油、貴金属やアップル社株等、150種の伝統的な資産をトークン化している。
またこのような商品の証拠金取引も提供する予定の今後ラインナップを10,000種まで増やしていく構想があると明かした。
このプラットフォームに出資した2社の一つであるVP Capital社のオーナー、Viktor Prokopenya氏は「現在のベラルーシ株式市場はあるべき姿からかけ離れている」と話しながらも
これは仮想通貨を所有する投資家が仮想通貨から実際の資産への分散化を可能にする初のプラットフォームだ。
このプロジェクトはベラルーシ企業が今後国内外から追加資金を求める際に活用できるだろう。
と述べ、期待感を示した。
ベラルーシ共和国政府は「デジタルエコノミーの発展について」と題された判決の中で、ブロックチェーンを基盤とした事業を合法化するほか、トークンやスマートコントラクトに法的立ち位置を設けるなど仮想通貨に対して前向きな規制を設けている。同判決により、マイニング事業、取引所運営、ICOの発行なども合法化されている。
また同国ではトークン化された有価証券を2023年まで課税対象から外す方針を明らかにしているほか、2017年には仮想通貨に関連する法案も可決しているなど、新興技術に対して友好的な規制方針を示している。2015年から2016年に同国を苦しませた不況が教訓となっている模様だ。
なお今月7日にはエストニアのデリバティブ・エクスチェンジ(DX)も同じように金融商品をトークン化して提供するサービスを発表している。
DXプラットフォームではナスダックに上場しているGAFA株(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)やテック系株を担保にイーサリアムベースのERC20トークン化した商品を販売している。
今後も欧州を筆頭に株式や金、その他のコモディティ(商品)をトークン化して提供していく企業が展開続けるのは容易に想像できるだろう。
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