
ナスダック上場企業初の試み
ナスダック上場の仮想通貨企業ギャラクシー・デジタルが3日、SEC登録株式をソラナ(SOL)ブロックチェーン上で直接トークン化すると発表した。主要ブロックチェーン上で公開株式をトークン化する初の事例となる。株主は即日からスーパーステートのオープニングベルプラットフォーム経由でGLXY株式のトークン化が可能になった。
従来のトークン化株式は合成版やラップ版に依存していたが、今回は発行企業が直接関与する仕組みを採用した。この株式トークンはデリバティブや代替品ではなく、全権利を持つギャラクシー・デジタルクラスA普通株式そのものであり、SEC登録の譲渡代理人としてスーパーステートが法的所有権をリアルタイムでオンチェーン記録するという。
ギャラクシー創設者兼CEOのマイク・ノヴォグラッツ氏は「伝統的株式と次世代インフラを橋渡しするオンチェーン資本市場の基盤構築を支援できることを誇りに思う」と述べた。同氏は仮想通貨の透明性、プログラマビリティ、コンポーザビリティを伝統金融にもたらすことを目標に掲げている。
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スーパーステートCEOのロバート・レシュナー氏は「ナスダック上場企業が主要パブリックブロックチェーンでトークン化される初の事例である」と強調した。
両社は規制準拠の方法で株式トークンがDeFi経由で取引される可能性も検討している。承認されたKYC済み投資家は自身の仮想通貨ウォレット内でトークンを保有・転送できる。なお、ソラナ上のGLXYトークンのコントラクトアドレスは「2HehXG149TXuVptQhbiWAWDjbbuCsXSAtLTB5wc2aajK」となる。
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